2009/12/24

SILMIDO

【製作年】 2003年
【製作国】 韓国
【原題】 実尾島
【監督】 カン・ウソク
【プロデューサー】 イ・ミンホ
【原作】 ペク・ドンホ
【脚本】 キム・ヒジェ
【出演者】 アン・ソンギ ソル・ギョング ホ・ジュノ チョン・ジェヨン イム・ウォニ カン・ソンジン カン・シニル イ・ジョンホン オム・テウン
【あらすじ】
韓国政府が32年間隠し続けた衝撃の事実!
本作品は1971年に韓国で実際に起こった、金日成主席の暗殺計画のために結成された特殊工作部隊(684部隊)の反乱事件という事実を基に製作されました。
シルミド(実尾島)という無人島に集められた死刑囚ら31人の男たち。
彼らに告げられたのは、68年に北朝鮮が起こした青瓦台(韓国大統領官邸)襲撃未遂事件の報復として、「金日成主席を暗殺せよ」という衝撃的な指令だった。
「任務を完遂すれば、社会復帰し、英雄になれる」との言葉を信じ、すさまじい軍事訓練に耐え抜く男たち。数年後、死者も出るほどの過酷な訓練の末、彼らは優秀な特殊部隊(684部隊)に成長する。
いよいよ任務遂行の日を迎えたその時、突然の作戦中止命令が下される。南北情勢が変化し、暗殺計画が白紙になったのだ。しかも、政府は部隊の存在が明らかになるのを恐れ、全員を抹殺する指令を出した。
あまりにも理不尽な運命を知った彼らは、シルミドを脱出しソウル(青瓦台)へ向かうのだが・・・

このDVDのジャケットみてください。もう男くささがでまくりですね。かっこいい。出た当時も話題になったことは覚えてます。DVDが出たばかりのときにソッコー借りて観たんです。んで、最近レビューを書こうってことで再度見直しました。細かく覚えてなかったのでね。。
泣きました。最後涙が止まりませんでした。
この映画は実際あった話をもとに製作している映画です。ってか、ほんとに金日成暗殺計画ってあったんだとまずそこから驚き。いろいろ映画なので事実と違う部分もあるみたいですが。。。
死刑囚たちを集めシルミドに送り、「任務を完遂すれば、社会復帰し、英雄になれる」という言葉で彼らを暗殺部隊を作り上げる。彼らにしてみれば死ぬはずだった人生がここで頑張れば国の英雄になれるというを言われたらもうやるしかないでしょう。というかもう戻れないですね。
その訓練はありえないほど厳しい。実際の韓国の軍隊にいた人のレビューでほぼ映画と実際の訓練はそう変わらないと書いておりました。マジで?!すごいですね、軍隊というものは。学生時代の部活ですらきついと感じた私にはあんなの絶対ムリ。多分ソッコー死んでます。
でもそこでひとつ思ったのが、国のためということでここまで頑張れるってすごいですよね。お国柄でしょうか、やはり。今の日本人って愛国心ってものはそんなにないと思うんですよ。もちろん日本は好きだし、日本で生まれてそして育ってよかったと思っているけど、日本のために命はれるか?っていわれたらきっぱり「NO」と答えます。日本も戦時中はそういう国のために命を投げ出していたので国というより時代ですかね。
「英雄になれる」といわれ厳しい訓練にも耐えてきた訓練兵が最後は「敵」として扱われる。つらい。。。同じ民族同士の争い、国・政治に翻弄されてしまうんです。こういうことはこの事実だけでなく、多分世界の各地で起こっているんでしょう。
訓練兵たちを抹殺しろという命令が下された隊長の決断、それぞれが生き残るために指導兵と訓練兵との涙ながらの戦い、善人に見えた指導兵の裏切り、北朝鮮への訓練のため韓国の歌が思い出せないと北の軍歌を歌い、自分たちは生きていると血で名前を書く兵士たち。。。
どれも残酷で悲しくて胸がつまります。
事実はこれより残酷だったみたいですね。ありえない。。。これ以上に残酷だなんて。ちょっと本とかいろいろでているみたいなのでこれから調べてみようと思います。

戦争映画という枠でみると戦闘シーンの迫力やセットにそこまで力は感じられません。でもこの映画が伝えたかったのはそういうシーンではなく、このそれぞれの人物の感情、国の不条理とかだと思うんです。それに役者たちの演技にひきこまれそんなことは一切気になりませんでした。
この映画はほんとに骨太で男くさいです。役者もジャパンでスターと呼ばれる人は一切でていないし。華のある人は正直でてないけどその分渋い。。。主人公の人もたしか「ペパーミントキャンディ」の人ですね。あと「ガン&トークス」の人もでてるし。ぜんぜんイメージがちがくて気づかなかった。。。
そしてアン・ソンギですよ。最近私の中で彼はかなりの勢いで急上昇です。渋いですね。ココの映画でもすばらしかったです。もう彼の最後のシーンでは涙が止まりませんでしたよ。
ワタクシがなぜアン・ソンギがかっこいいと思った理由がわかりました。男っぽくってタレ目な大人だからです。自分でもなんでこの人をこんなにもかっこいいと思うのだろうと分析してみたら、なーるほど、私の原点だったんですね。なのでランキング第5位ということで。あと、この映画のアン・ソンギはなーんとなく、「ラスト・コーション」のときのトニーに似ている気が・・・!気のせい?!

し、渋い。。。右の後ろの人、ちょっぴり白竜っぽい

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