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2011/02/22

MAD DETECTIVE

【原題】 神探
【邦題】 MAD探偵 7人の容疑者
【監督】 ジョニー・トー、ワイ・カーファイ
【脚本】 ワイ・カーファイ、アウ・キンイー
【出演者】 ラウ・チンワン、アンディ・オン、ラム・カートン、ケリー・リン
【あらすじ】
「ヤツは七匹の鬼に操られている・・・」
失踪した刑事、その拳銃による連続強盗殺人、公職を追われた異能のプロファイラーが治安を揺るがす真実を見た時、善と悪のバランスが脆くも崩れ去って行く・・・
5年前、西九龍署・刑事課へ配属された新人のホー刑事(アンディ・オン)は、そこで奇妙な犯罪検証を行う先輩のバン刑事(ラウ・チンワン)に出会う。我が身を殺人被害者と同じ状況に置くことで、奇妙にもバンは真犯人を突き止めていた。時は流れて現在。数々の奇行が原因で刑事をクビになったバンのマンションへ、かつての後輩ホー刑事が現れる。バンの洞察力に畏敬の念を抱いていた彼は、暗礁に乗り上げた失踪事件解決の糸口をつかもうと、意見を求めにやって来たのだった・・・。

久々の香港映画が上映されました。しかもジョニー・トー監督作品!!
でもこれ、香港では2007年制作みたいですね。。。くるの遅い!
でもまあ、よしとしましょう。
開演時間の少し前に映画館へいったら…またもや侮っておりました。かなり大勢の人が!!
そうだ…以前もジョニー・トー監督の「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」を見に行ったときも混んでました。さすが、ジョニー・トー監督です。
さて、今回の作品はジョニー・トー×ワイ・カーワイ。
ストーリーはワイ・カーワイ色が強いかなと思いました。
ノワールだけでなく、今回はそこに「多重人格」「犯罪プロファイラー」を扱い、人間の心理を描いておりました。
はい、面白かったです。いつものゾクゾクとする恐怖感ではなく、人間が誰でももっているあらゆる「人格」を描き、話もスピーディー、しかし軽くなく、さすがの一言。よくまあこの短さでここまで丁寧に詰め込んだなと思いました。
主人公ラウ・チンワンの微妙のたけの短いズボンだったり、多重人格を表現するのに7人の役者をいっぺんに登場させ一緒に行動したりと小技が効いております。
また、映像もジョニー・トー節健在。夜の森の中の追跡劇、鏡張りの部屋での追い込みや、話がスピーディーに進む中、途中に「クスっ」と笑いが起こるような口笛のシーンなど、映像も編集もうまいな~と思いました。
そして今までのジョニー・トー作品を思い出させるようなシーンもいくつかありました。
しかし、監督はもう黒社会映画を作らないようで・・・なぜ?!

今回の作品もジョニー・トー組がたくさん出演しておりました。
ラウ・チンワン、ラム・カートン、ケリー・リン、ラム・シュー。あと、人格役に多分「エレクション2」にでていた人もいましたね。アンディ・オンは監督作品には初でしょうか?彼は以前「インビジブル・ターゲット」にでていました。多分、今回の広東語は吹き替え?

あー、もっと香港映画が上映されるといいなぁ。。。
なにしてるって耳つけてます

2010/05/17

Vengeance

【原題】 Vengeance 復仇
【邦題】 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を
【監督】 ジョニー・トー
【製作】 ミシェル・ペタン、ロラン・ペタン、ピーター・ラム、ジョン・チョン、ワイ・カーファイ、ジョニー・トー
【脚本】 ワイ・カーファイ
【撮影】 チェン・シウチョン
【美術】 シルバー・チャン
【編集】 デビッド・リチャードソン
【音楽】 ロー・ターヨウ
【製作国】 2009年香港・フランス合作映画
【出演者】 ジョニー・アリディ、シルビー・テステュー、アンソニー・ウォン、ラム・カートン、ラム・シュー、サイモン・ヤム
【あらすじ】
マカオの高級住宅地で、家族4人が何者かに襲われるという事件が発生。それを聞きつけ、フランスから初老の男・コステロ(ジョニー・アリディ)がやってくる。病院を訪れた彼の前には家族で唯一、死を免れながらも全身包帯を巻かれた重体の愛娘・アイリーン(シルヴィー・テステュー)の姿があった。コステロは、娘の家族を殺害した犯人は3人で、そのうちの一人の耳を彼女が銃で打ち抜いたことを知る。地元警察のウォン刑事(マギー・シュウ)から見せられた現場写真を盗み出したコステロは、そこに“Vengeance(復讐)”と書くのだった。そんな中、クワイ(アンソニー・ウォン)、チュウ(ラム・カートン)、フェイロク(ラム・シュ)の3人は、組織のボスであるファン(サイモン・ヤム)から殺しの依頼を受けていた。彼らはホテルの一室でターゲットを仕留めるが、偶然、廊下ですれ違ったコステロに、フェイロクが手にしていた銃を見られてしまう。やがて、ホテルで男女の死体が発見され、ウォン刑事はコステロにマジックミラー越しに並ぶ容疑者から真犯人を見つけるよう依頼する。その中にチュウの姿を見つけたコステロは「ここにはいない」と証言、釈放されたチュウを尾行する。そして彼と合流したクワイらに「仕事を頼みたい」と告げるのだった。アイリーンの自宅を訪れたコステロたちは、事件の様子と犯人たちの特徴、使用された銃の種類を見極め、その後、銃の調達や改造を請け負うトニー(フォン・ツイファン)から、香港の海鮮街で店を営む男の情報を聞きつける。香港に向かった4人は、耳を負傷した男たちを探し出し、夜の森林を舞台に激しい銃撃戦を展開、肩を負傷したコステロは、自らの秘密をクワイたちに明かす。彼は20年前まで殺し屋をしており、過去の銃撃戦により脳に銃弾が残っていた。そのため、定期的に記憶をなくしてしまう難病を患い、自分がいつまで生きることができるのか全くわからないという……。

公開初日に見に行きましたよ。ジョニー・トー監督の最新作を!
新宿という土地柄か、中国の方もいらっしゃいましたし、客層はほぼ男性。むしろおっさん率高し。
女子2人で見に来てる人は私たちくらいだったような・・・。しかし、さすがトー監督。いままでアジア映画を見に行ったときはガラガラでギリギリに行ってもわりといい席でみられたのですが、今回は別。15分くらい前についたのですがすでに前から2列目くらいしかいあてないとのこと。結果満席。ちょっとびっくりしました。

感想はというと、、、、面白かったですね。やっぱり映画館の大きなスクリーンで見ると迫力も違いますし、冒頭の銃声音でビクっとしましたから。
フランスとの合作ということですが、内容は今までのトー監督作品の中では一番わかりやすかったのでは。“復讐”という大きなテーマにそっていたからかでしょうかね。
マカオに住む一家の惨殺事件を機にフランスからやって来た元殺し屋のコステロが、瀕死の娘のために復讐の鬼と化す。偶然知り合った3人組の殺し屋と力を合わせて。

ほんと男ですね~。一度請けた仕事はどんな理由があれど最後まで引き受ける。わずかな時間で築き上げた友情を大事に、仲間を見捨てず戦いに挑む姿はしびれます。
そしてこの映画も銃撃戦がすばらしい。
家族を襲った3人との夜の森の中での銃撃戦。月の明かりを頼りに相手をねらう。暗闇の中に響き渡る銃声音。ほんと、トー監督はこういったセンスがすばらしいですね。
あと、ラストでの空き地での銃撃戦。ちょっと運動会の大玉ころがしを思い出して笑いそうになりましたが、四方から敵に囲まれながらもありったけの銃を撃ちまくる。そんな中でもクールでいつづける3人。タバコを吸いながら銃をかまえる姿はめちゃめちゃかっこいい!
そしてこの映画がただの復讐劇でおわらないのが、コステロのバックグラウンド。ただ娘一家の復讐ということではなく、彼自身が昔打たれた銃弾のせいで記憶がどんどん失われていってしまうということ。のこされた時間は少ない。4人でいるときも時々記憶を失い、3人がわからなくなってしまう。けれど3人はコステロを見捨てたりはせず、一緒に彼の復讐のために戦うんですよ。はぁ、、かっこいい。男の友情をかかせたらジョニー・トー監督の右に出るものはいませんね。
 
役者もジョニー・トー組オールスターですね。
アンソニー・ウォン、ラム・シュ、ラム・カートン、サイモン・ヤム。いい役者勢ぞろいですよ。渋い!ラム・シュはやっぱりお笑い担当。彼の演技に観客が笑うことが面白かったですね。サイモン・ヤムもいいキレッぷりでしたね。アンソニー・ウォン、サイモン・ヤムはほんとどんな役でもこなしますね。あるときは警察官。あるときはマフィア。手下のときもあれば、トップも演じる。いやー、すばらしい。ラム・カートンもどんどん味がでてきてますね。でも若い。インファナル・アフェアのときと大して外見が変わってない。トニーはあんなにも老けてしまったのに。。。
コステロ役のジョニー・アリディ、はまり役でした。もともとはアラン・ドロンだったみたいですが、いや、彼のほうがあってますよ。復讐心、記憶がなくなることに対しての恐怖、空しさと悲しさ、、、痛いほど伝わりました。
 
これはぜひ日本人男性にみていただきたい。mixiだツイッターなどで人間関係が繋がっているようで希薄な現代。人との繋がり、信頼、友情、男とはということをジョニー・トー監督映画で感じていただきたいですね。
 
命をかけた男たちはかっこいい・・・。
タバコを吸いながら戦う姿、かっこいい・・・。男ですよ。

2010/04/27

Sparrow

【原題】 文雀 Sparrow
【邦題】 スリ
【製作国】 2008年 香港
【監督】 ジョニー・トー
【出演】 サイモン・ヤム、ケリー・リン、ラム・カートン、ロー・ホイパン、ロー・ウィンチョン、ケネス・チャン、ラム・シュー
【あらすじ】
棋(サイモン・ヤム)は、震波(ラム・カートン)、蘇(ロー・ウィンチョン)、馬仔(ケネス・チャン)らとともにスリを働く窃盗団のリーダー。華麗な手さばきで観光客の財布を抜き取り、絶対に証拠を残さないスリの達人だ。ある日、写真が趣味の棋がいつものように街中でシャッターを切っていると、ファインダーの中に美しい女性が現われる。彼女の美貌に魅せられ、夢中でシャッターを切る棋。彼女はその後、震波、蘇、馬仔の前にも現われ、怪しげな行動で彼らを翻弄してゆく。一体、彼女は何者なのか…?

正直この映画を見終わったとき、なんとなく物足りなさを感じました。ジョニー・トー作品ということ、しかもサイモン・ヤムにラム・カートンなどの出演者をみればどんな黒い映画なんだろうかとね。
けどこれは黒社会がからむけどそういう抗争系の映画ではなく“スリ”を題材にしたちょっぴりラブストーリーも絡んだお話。今思い返すとこれはこれで面白かったなと。もう一度みたくなりました。

スリ4人組が偶然であった美女によってちょっとギクシャクし始め、しかも全員がその美女に誘惑されたがゆえ大怪我を追ってしまうんですが、もうそのさまがなんとも情けない。エレクションのときのあの男気はどこへやら?!でもそこがジョニー・トー監督。情けなさのなかにいいおっさんたちが可愛く見えてしまうんですよ。しかもその4人は彼女のために団結して見返りを求めず一肌脱ぎます。かっこいいですね。男ですよ、やっぱり。
また細かい描写が最高です。口に隠し持ったカッターの刃、風船、白黒写真、鳥、ガラス、傘などの小道具が絶妙なんです。サイモン・ヤムがすんでいる部屋の壁、インテリア、マンションの螺旋階段。。実にスタイリッシュ。センスいいですよ、トー監督。
そしてこの映画をみて思ったのはジョニー・トー監督は本当に香港という街を愛しているんだなと。
セントラルのきれいな街から貧困層の街まで香港という街をきれいに写してます。
あの4人が集まる茶餐廳なんてもう、、これぞ香港!はぁ~、早くまた香港に行きたくなりましたよ。

ジョニー・トー監督映画おなじみのキャスト。けれど黒社会のおそろしい雰囲気はなく、愉快でかわいらしいまたいつもと違った演技がみれてこれはこれで好きな映画になりそうです。

香港の街を歩くときはほんと注意しなきゃな・・・。
これぞ香港!茶餐廳!
ジョニー・トー監督。葉巻が似合いすぎ・・・。

2010/04/11

Election2

【原題】 黑社會2 以和為貴
【邦題】 エレクション 死の報復
【監督】 ジョニー・トー
【製作】 デニス・ロー、ジョニー・トー
【脚本】 ヤウ・ナイホイ、イップ・ティンシン
【撮影監督】 チェン・チュウキョン
【音楽】 ロバート・エリス=ゲイガー
【オリジナルテーマ音楽】 ルオ・ダー
【出演者】 ルイス・クー、サイモン・ヤム、マーク・チェン、ニック・チョン、チョン・シウファイ、ラム・シュー、ラム・カートン、ウォン・ティンラム、ヨウ・ヨン、タム・ビンマン、アンディ・オン、パン・ユートン
【あらすじ】
2年前、冷酷で組織に忠実なロク(サイモン・ヤム)は、突破者のディー(レオン・カーファイ)と血で血を洗う権力争いの末、香港を牛耳る最大の黒社会、“和連勝会”の会長に地位を手に入れた。その任期も遂に終わりを迎え、次期会長選挙を前に不穏な空気が流れ始める。現在の会長でもあるロクは2年だけと云う会の任期は守ろうとはせず、長老達を尻目に会長選に出ようとする者を妨害し、丸め込んでは自身の再任を暗に要求するのであった。黒社会にいる事はビジネスだと割り切るジミー(ルイス・クー)を長老達は推すが、現会長で権力者のロクは地位に固執し、抗争になろうとも決して会長の椅子を手放そうとはしなかった。やがて組織の緊張は限界を超え、それは再び恐ろしい跡目争いに発展する・・・

これはまちにまった「エレクション」の続編。まちましたよ。いったいいつになったら日本にくるのかと。。香港では2006年の作品ですよ。遅いよ!!

今までみた黒社会映画で一番非情でした。
非情すぎる。。人間こんな非情なことが思いつくのだろうかと思うほど。
きっとここまで恐ろしく感じるのは私がぬるま湯のような安全な日本に住んでいるからなのでしょうね。いやー、怖い。怖すぎる香港黒社会!いままで日本のヤクザを題材にした映画、もちろん北野武映画もみてきました。韓国・香港の黒社会映画もいろいろみてきましたが、、、、一番これが恐ろしかったですね。でも作品としてももちろん面白いです。さすがジョニー・トー。。。お見事です。あなたほどこんなにも恐ろしいエンターテイメントを描く監督はいませんて。
激しい銃撃戦やアクションシーンはやはりありません。銃でバーンとかね。まだそのほうがいいですよ。いきなり包丁?鉈?みたいのもって真昼間に背後から首を切ったり、やはり包丁みたいなのもっておっかけたり足首切ったり・・・はたまた棺おけに閉じ込めたり、手足しばって袋にいれて海にドボンですよ。まだまだ非情なことがありましたがここではあえて書きません。ぜひごらんあれ。
はぁ、、恐ろしい。そんな出来事が普通に行なわれているんです。日常の出来事のように描かれてるんです。だから余計に怖い。。。

友人からの情報ですと、「エレクション」で描かれていることはかなりリアルなんだとか。ひょえ~!!

これは「エレクション」の2年後のお話。「エレクション」ではルイス・クーはそこまで目立ってなかったのですが今回はすごいですよ~。サイモン・ヤムをくってましたね。完全に狂ってます。堅気になりたいっていってるに人間のすることじゃないです。もうその発想が堅気じゃない。。。
ルイス・クー、「コネクティッド」でもそうでしたがどこか抜けてる役を演じることが多い彼。でも今回はまったく違います。役者ですね~。もう迫力が違う。でも色が黒すぎではないだろうかと。。
そしてやはりサイモン・ヤムもすごいです。存在感ありすぎ。さすが黒社会が似合う男です。彼の含み笑いはほんと恐ろしい。。
ニック・チョンもいい味だしてました。さくっと首切ってましたからね。
もちろんラム・シューもよかったですよ。見張りとかいって棺に人質と一緒に閉じ込められてましたよ。いい“抜け”の役です。でもよく考えたら見張りとかいって棺にいれるって普通じゃない。。。
今回はラム・カートンがよかったです。トラックがあいたときの彼の血まみれの姿はもう恐ろしすぎ。
あんな狭いところで殺し合いしてたんですか!!まさにDEAD OR ALIVE。
目的は違えどトップになるためにここまで血で血を洗う抗争が行なわれる香港黒社会。ジョニー・トー監督はインタビューで香港が中国に返還されたことにより変わっていく黒社会。そこを描いたとおっしゃっておりました。超リアル・・・。

よくジョニー・トーの映画にでてくるデブなおじいちゃんウォン・ティンラム、彼はバリー・ウォン監督の父みたいですね。
あと刑事役のヨウ・ヨン、どっかでみたな~と思ったらレッドクリフの劉備役の人ですね。彼よくジョニー・トー作品にでてますね。PTUとかブレイキングニュースとかね。

あと、香港版の予告をみると日本版になかった場面が・・・。
カットしないでくださいよ。。。気になります。
非情・・・
トラックが開いたらこれですよ・・・非情すぎる・・・
かっこいいなぁ。。