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2011/03/07

I SAW THE DEVIL

【邦題】 悪魔を見た
【原題】 악마를 보았다
【監督】 キム・ジウン
【撮影】 イ・モゲ
【キャスト】 イ・ビョンホン、チェ・ミンシク、オ・サナ、チョン・グクァン、チョン・ホジン
【あらすじ】
ある夜、雪の夜道で車がパンクし、レッカー車の到着を待っていた若い女性が、黄色いスクールバスに乗った男に連れ去られる。地元警察は大規模な捜索を開始。まもなく川底から切断された頭部を発見する。このバラバラ殺人事件の被害者は、引退した重犯罪課の刑事チャン(チョン・グックァン)の娘ジュヨン(オ・サナ)だった。一ヵ月前にジュヨンと婚約したばかりの国家情報院捜査官スヒョン(イ・ビョンホン)は、ジュヨンが事件に巻き込まれる直前まで携帯電話で会話を交わしており、彼女を救えなかった自分のふがいなさを何度も呪う。深い絶望感に苦しむ彼は、自力で犯人を追い詰めると決心。上司に休暇を申し出、チャンが元部下から入手した捜査資料を受け取り、捜査線上に浮上した4人の有力容疑者をひとりまたひとりと力ずくで締め上げる。保険外交員を装って残る容疑者ギョンチョル(チェ・ミンシク)の実家を訪ねたスヒョンは、ひとり息子から現在の住みかを聞き出すことに成功。ギョンチョルのねぐらで女性用の下着やバッグを発見し、この男こそが犯人だと確信する。ねぐらの隣には被害者たちをバラバラにした血生臭い作業場があり、排水溝からジュヨンの婚約指輪を拾い上げたスヒョンは大粒の涙をこぼす。そんな中、塾の送迎バスの運転手であるギョンチョルは、ジュヨンに続いて別の若い女性を惨殺、さらに塾生の少女を広大な畑に連れ込む。だがそこにスヒョンが現れ、真夜中のビニールハウスでふたりは初めて対峙する。スヒョンを刑事と察知したギョンチョルは、鎌を振りかざして先制攻撃を仕掛けるが、スヒョンは強烈なキックで相手をノックアウト。朦朧としたギョンチョルの左手の骨を砕き、GPSチップのカプセルを飲み込ませ、その場を立ち去る。やがて意識を取り戻したギョンチョルは、自分を逮捕することも、とどめを刺すこともしなかったスヒョンの真意がまったくわからず、再び蛮行に及ぶのだが……。


タイトル通り、ほんとに悪魔をみました・・・。
かなり直球なタイトルだな~と思いましたが、間違ってません。
悪魔でした。私も悪魔を見ました。

久しぶりに映画をみて疲れました。
そして「早く終わってくれ」と思いながら観ましたね。
後味ももちろん悪いし。
私は小学生の頃からホラー映画が大好きで「13日の金曜日」「死霊のはらわた」「エルム街の悪夢」などなど、ホラーの王道というものはすべて見てきました。サムライミ監督最高!みたいな。
そしてこのブログでもご紹介している通り黒社会映画も大好きですし、日本のヤクザ映画も大好きです。韓国映画ではパク・チャヌク監督やポン・ジュノ監督の作品が本当に好きなので、残虐もの、復讐ものはたいてい平気な私です。
が、しかしこの映画はダメでした。

というか、正直あんまり内容が・・・ありません。
「復讐が復讐を呼ぶ」「復讐には意味がない」というテーマの作品はいままでたくさんありました。特に韓国映画はこういったテーマを扱った作品はとてもクオリティが高いです。
そんななか、せっかく韓国を代表するイ・ビョンホンとチェ・ミンシクを起用したというのに・・これじゃぁ・・・って感じです。たしかにすごいんです。復讐の様が・・・。
チェ・ミンシク演じるギョンチョルは殺人を楽しみ、どんなに復讐をされても苦しむことを知らない“悪魔”そのものだし、映像もすごい。そしてグロい。イ・ビョンホン演じるスヒョンのどんどん追い詰めていく復讐劇は回を重ねるにつれて恐ろしく残酷になっていくのですが。。
ストーリーがうまく運びすぎなんですよ!
すぐ犯人がみつかるし、追いつくし、居場所もつかむ。2人が争っているドキドキ感はあるのですが、ただ、残酷な復讐が続くだけ・・・。
もっとストーリー性があれば、残酷なシーンも必要性を感じたり、より作品に厚みを感じさせることになると思うのですが、内容が薄いとただ残虐な復讐劇を見ているだけと感じてしまいます。
そんな作品ですが、最後まで見ることができたのは多分主演の2人の演技力でしょう。
イ・ビョンホンは婚約者を失った悲しみから復讐する憎悪に燃える姿、自分まで悪魔になってはいけないというギリギリの理性と戦っている表情、婚約者がうけた苦しみを相手に味合わせる残酷な復讐シーンが本当にすごいです。
そして、チェ・ミンシク。ほんと悪魔にしか見えませんでした。
オールドボーイでは復讐する側を演じておりましたが、今回は復讐される側。
人を人と思いもせず、簡単に殺し、快楽を得る。しかも殺し方が最悪・・・。ギロチンとか、鉈?でストンと首切ったり・・・。一歩間違えれば安っぽいホラーになりかねないところも、彼の演技力で最悪の殺人鬼となりましたね。復讐されても苦しみを感じない、もう人間の姿をした悪魔そのものでした。
「パイラン」ではすごくいい人を演じていたのに・・・。

最後の最後でどんでん返しではないのですが、もうほんと最悪のラストですよ。
ここで悪魔も人間なんだってことがわかるのですが、、、、ひどい・・・・ひどすぎる。。。

友人と見終わった後、グッタリでした。
もう手足に力が入りませんでした。
これ、家でみてたら途中でリタイヤ間違いなし。
おすすめしないわけではありません。ただ、「チェイサー」でもう無理!ってひとは多分無理。










2010/01/15

Sympathy For Lady Vengeance


【原題】 親切なクムジャさん 친절한 금자씨
【英語題】 Sympathy For Lady Vengeance
【製作年】 2005年
【製作国】  韓国
【監督】 パク・チャヌク
【脚 本】 チョン・ソギョン,パク・チャヌク
【撮 影】 チョン・ジョンフン
【出演】 イ・ヨンエ、チェ・ミンシク、オ・グァンロク、オ・ダルス
【あらすじ】
 サンタクロースの衣装を着た聖歌隊と伝道師が、"親切なクムジャさん"と呼ばれている女性を待っている。キョンジュ刑務所から出所した女たちは、待ち構えていた家族と抱き合ったり、「心を白くして二度と刑務所に戻らないように」豆腐を食べている。そんな中を、冬だというのに水玉のワンピース姿の女性が無表情で歩いてくる。
イ・クムジャ。20歳のときに「ウォンモ君誘拐事件」の犯人として逮捕され、その美貌と残忍な手口により世間を騒然とさせた。13年の刑期を終えた彼女は、逮捕された時と同じワンピースを着て出てきたのだった。刑務所にいた時からクムジャを支援してきた伝道師が差し出した豆腐の皿を、彼女は片手でひっくり返し、「余計なお世話です」とぴしゃりと言って、立ち去っていく。
 刑務所の中で、クムジャは、他の囚人にいじめられた新入りの代わりに復讐を施したり、老いた元北朝鮮スパイの世話をして、この世の天使のように崇められ、"親切なクムジャさん"と呼ばれるようになったのだった。その顔からは光が放たれていたという。だが、出所した彼女からは、刑務所にいたときの聖母のような微笑みは消えていた。13年前から心に決めていた作戦を開始する時が来たのだ。

パク・チャヌク監督の復讐3部作の最後の作品。っていっても続いているわけではありませんが。
なんとこの作品、主役がイ・ヨンエです。ってじつはまだよく知りませんがあの「チャングムの誓い」の主人公ですよ。あの清純なイメージの女優さんがうってかわって復讐ですよ。他の作品はみたことないですが、チャングムのイメージの女優さんだったので最初は気づきませんでした。

さて、物語の感想ですが前作の「Old boy」ほどの迫力・スピード感・衝撃はありませんが、これはこれでシュールな怖さがありましたね。無実の罪で刑務所にはいった主人公・クムジャさん。
所内ではみんなから「親切なクムジャさん」と呼ばれてるですが、そこがまたシュール。。なぜクムジャさんはみんなに親切にしていたかというと、すべては自分の復讐のため。クムジャさんの親切は所内のみんなの世話をしたりこっそり変わりに仕返しをして自分に味方をつけるため。世話をするときも仕返しをするときも常に笑顔をたやさない。ってか仕返しして一人殺しちゃうんだけどそんときも笑顔だからね。こわ!
刑期をおえ出所のときには今までの笑顔はなく、やっと彼女の本当の復讐がスタートします。刑務所ないでたくさんの協力者を味方につけたクムジャさん。どんな復讐が始まるのかドキドキしましたよ。まー、最後の復讐のシーンはやっぱりパク・ヌチャク監督。残酷ですね。そして狂ってる・・・。
クムジャさんは愛していた男の罪をかぶって(かぶらされて)逮捕された。誘拐犯としてね。最後の復讐はその男が他にも誘拐して殺害された子供の家族を呼んでそのその男にみんなで復讐するというわけ。前作「Old boy」で復讐する側だったチェ・ミンシクが今回は復讐される側。またいい演技してますよ。今回犬にもなってるしね(笑)。

この映画、演技もストーリーはもちろんのこと、やっぱり映像がいいですね。ちょっぴりファンタジーもはいった演出もさることながら、クムジャさんの善と悪のコントラストが映像でもはっきりと表現されてます。お祈りをしているときはほんとに聖女のようなクムジャさんだけど復讐のシーンではうってかわってハードボイルドな雰囲気をだしてます。また部屋のインテリアもいいですね。どきつい赤と黒の壁紙にサイケなクムジャさんの衣装がトゥーマッチなようでかっこいい。

あとこの映画のみどころはいままでの復讐3部作にでていた俳優たちがこっそりカメオ出演しているところも面白いです。
クムジャさんを拉致しようとする2人は「復讐者に憐れみを」のソン・ガンホとシン・ハギュン。あとレビューして知ったのですが、クムジャさんが出所するときに迎えに来てたおかっぱ頭のトリッキーな宣教師って「Old boy」でユ・ジテの金髪の部下を演じた人だったんですね。あの映画では無口で不気味な恐怖感をだしていたのに、今回はかなり笑えるキャラでしたよ。そのほかまだまだ出演してます。
ところどころにシュールな笑いが盛りだくさんのこの映画。いや、笑えないんだけどね。








 このシーンでほんと狂ってる映画だと思いました。。。

2010/01/11

Old Boy

【原作】 「オールド・ボーイ」土屋ガロン作、峰岸信明画
【原題】 オールド・ボーイ  올드 보이
【監督】 パク・チャヌク
【撮影】 チョン・ジョンフン
【照明】 パク・ヒョンウォン
【美術】 リュ・ソンヒ
【出演者】 チェ・ミンシク ユ・ジテ カン・ヘジョン
【あらすじ】
理由もわからないまま,15年間監禁された男と,彼を監禁した男の追跡と対決を描いたミステリーアクションドラマ

 オ・デスは,妻と幼い娘を持つ極めて平凡なサラリーマン。酔いつぶれて派出所の世話になったある雨の夜,家に帰る途中に誰かに拉致され,私設監禁部屋に閉じ込められる。
 中華料理店の焼きギョーザだけを食べて,8坪という制限された空間で彼ができることは,テレビを見ることがすべて。そのようにして1年が過ぎた頃,ニュースを通して妻の殺害と自分が殺人犯とされていることを知る。オ・デスは,自殺しようとするが,死ぬことさえ彼には許されない。
 オ・デスは,復讐のために体力鍛練をはじめ,自分を閉じ込めた人々や事件を全部記憶の中から取り出し,悪行の自叙伝を記録する。一方,脱出のために監禁部屋の片隅を鉄の箸で掘ったりもするけれど..。
 監禁15年を迎える年,ついに片手が外に出る程の脱出口ができた時,なんと15年前にら致されたまさにその場所に解放されている自分を発見する。
 偶然に立ち寄った日本料理店で突然気を失ってしまったオ・デスは,補助料理人ミドの家へ連れて行かれる。そして,ミドは,オ・デスに憐憫から始まった愛の感情を育てるようになる。一方,オ・デスは,監禁部屋で食べた焼きギョーザから出てきた「青龍」という伝票の文字から7.5階の監禁部屋の正体を捜し出す。
 ついに,初めての対面をする日,復讐心で沸き立つオ・デスに,監禁者イ・ウジンはあまりにも冷静にゲームを提案する。閉じこめられた理由を5日以内に明らかにすれば,自ら死ぬということ。オ・デスは,このものすごい秘密を解くために,愛する恋人ミドを失わないために,5日間の緊迫した中で謎を解いていかなければならない。
 イ・ウジンは,いったい誰か。オ・デスを15年間監禁した理由は何か。明らかになった秘密の前に,二人の男の運命は果たしてどうなるのであろうか。

すごいです。かなり面白かったです。最高です。傑作です。
またまた韓国映画のすごさを見せつけられました。。。はぁ、、、降参です。
そして疲れた。。ぐいぐい引き込まれてあっという間なんだけど内容が濃いし、映像にめちゃめちゃ迫力あるしもう大変。息つくヒマがありませんて。
もうポスターからすごいよね。これみただけで絶対みたいって思ったほど。迫力ありすぎ。この俳優、決してかっこよくないんだけど映画を観ているうちにだんだんとかっこよく見えてしまうんだよね。。危険。

いきなり拉致られて15年間監禁される。15年後出てきたあと監禁された理由を探しはじめる。
なぜ監禁されたのか?なぜ15年だったのか?なぜいきなり開放されたのか?仕組んだのは誰なのか?みているこっちもずっとわからないままストーリーが進むので、もう大変。ラストでこの復讐劇の謎がいっきに解決。その事実、復讐の残酷さにもう驚きです。驚愕のラスト。もうひどいですよ、このラストは。救いがない。。さすが韓国映画。救いなんて描きません。残ったものは絶望感ですよ。
私はハッピーエンドじゃなきゃ嫌だって人は絶対に観ないでくださいね。
この映画は何がすごいって暴力シーンです。かなりすごいです。暴力をちゃんと暴力としてみせてる。かっこよさとかそういうの一切ナシ。手を切られちゃったり歯を抜かれちゃったりもう大変。この主人公のオ・デスは拉致られたときは普通のおっさんだったんだけど監禁されてた15年間、テレビを見ながら鍛えてたんですよ。なので出てきたらケンカが超強い。ボッコボコ倒していきます。
こんなことかいているとただの暴力映画と思われてしまいそうですが、そんなことありませんよ。
ストーリーのテンポのよさ、脚本・演出は完璧です。残酷な中にシュールな笑いも入ってるし、ヒロイン?の女の子はかわいいし。
あと、映像ですね。韓国だからこういう絵がとれたのかなと。部屋のインテリア、壁紙、原色×原色、柄on柄。決してオシャレじゃなくどこか古臭く、けどダサくない。アジア特有のジメっとした質感、どこか猥雑な感じがこの映画にかなりあってる。うーん、すばらしい。

このオ・デスを演じたチェ・ミンシクという役者、いいですね。。冒頭の酔っ払って交番で保護されているシーンなんてかなり笑えるのに復讐のシーンではものすごい迫力。。。演技力の高さに驚かされます。彼はこの「復讐3部作」(※そのほかに「復讐者に憐れみを」「親切なクムジャさん」)で「親切なクムジャさん」にもでてますね。そちらでもいい演技しております。
あと、カン・ヘジョン。かわいいです。どこかすっとぼけた顔で。おもいっきり脱いでますが。女優ですね。

ちなみにこの「復讐3部作」はどれもすばらしいです。韓国映画、恐るべし。。。

この女優さん、かわいいです。