【原作】 リー・ピクワー 「さらば、わが愛―覇王別姫」(早川書房)
【脚本】 リー・ピクワー
【音楽】 チャオ・チーピン
【撮影】 クー・チャンウェイ
【製作】 シュー・フォン チェン・カイコー
【キャスト】 レスリー・チャン チャン・フォンイー コン・リー グォ・ヨウ
【あらすじ】
1920年代の中国北京。演技、歌唱、舞踊、アクロバットなど京劇の全てを教え込むために貧しい家庭の少年を集める寄宿学校で、ドウツ(豆子)少年は自分の生きる道は京劇の女形しかないことを教師や先輩のシートウ(石頭)によって思い知らされる。成長して「蝶衣」という芸名を名乗った豆子(レスリー・チャン)は「暁楼」と名乗った石頭と恋人同士を演じることに人生の全てを見出し、二人の「覇王別姫」は絶大な人気を博す。だが、暁楼の結婚や日本軍の北京侵攻によって蝶衣はいやおうなしに舞台から現実に目を転じなくてはならなくなる。
私の中で一番の映像がすばらしいと思った映画。
おいおい、「花様年華」であれだけいっておいて!っていわれるかもしれませんが、うーん・・・やっぱりこの映画には勝てません。ありとあらゆる映画のなかで最高の映像美だと思います。
ストーリーもよかった。いままで京劇について知らないことが多かったのではじめ見たときは意味がわからないことが多かったのでいろいろ知ることができましたね。
京劇の訓練はもう少林寺真っ青なくらい厳しいもの。そんな中で幼いころから訓練をしながら成長していくんだけど、清が衰退し、日本国が侵略し、さらに国民党政府がしきり、さらに共産党政権下になり、文化大革命に時代になったという混乱の時代を背景にうまく描いています。文章にすると難しく感じるけど、映画だととてもわかりやすい。中国独特の残酷さと華やかさが表現されている。
3時間ほどある映画だけど全く長さを感じさせない。
お見事。
小樓役の人はそう、レッドクリフの曹操・チャン・フォンイーです。
レッド・クリフをみたとき、あれ?どっかでみたことあるな~と思っていたら、彼だったんですね。
あと、コン・リー。彼女もすきな女優さん。っていうか迫力あるよね。
レスリーはほんとに天才。こんな役者は二度と出てこないと思います。
幼い頃から一緒だった小樓への信頼、愛、小樓の結婚への嫉妬、突然の逮捕、また裏切り・・・というなんともつらい人生の蝶衣を見事に演じている。
美しかった。艶やかだった。そして華麗だった。蝶衣の悲しみや苦しみが痛いほど伝わった。
そしてあの舞台化粧をしたときの立ち振る舞い・表情、全てが気品が漂っていてもう圧巻です。
彼はこれを演じているとき36歳。みえない・・・。若いです。
本当に彼がなくなったことが残念で仕方ないです。もっともっといろんな役を演じているレスリーを観たかった。。
映像全てが美しいがレスリー・チャンがほんとに美しい・・・
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