【製作年】 1995年
【製作国】 香港
【監督】 ロニー・ユー
【製作総指揮】 レスリー・チャン
【製作】 リー・ニン、レイモンド・ウォン
【出演者】 レスリー・チャン ウー・チェンリン ホアン・レイ シトー・ヒーフォン パオ・ファン リュウリン チョウ・ショウゲン シュウセイ リュウ・テンチ
【あらすじ】
今は廃虚に近い劇場で公演をするためにやってきた劇団。しかし演じる内容はと言えば、お粗末なプロレタリア芝居。お陰で客はほとんどこない。
そんな時、団員の一人の青年ウェイチン(ホァン・レイ)は劇場で不思議な歌声を耳にする。声に導かれるように劇場の奥へ奥へと入っていくと、そこには黒いマントを身に纏った不気味な男(レスリー・チャン)の姿があった。
彼はこの劇場を設計し、脚本や作曲もこなす大スターだったソン・タンピン。しかし彼は旧家の娘(ン・シンリン)との愛を引き裂かれ、劇場も焼失。その果てに残ったのは半分焼けただれた顔。彼は人知れずこの寂れた劇場で暮していた。
ところがソンピンはウェイチンに演技や歌唱指導を始める。それは満月の晩になると街を彷徨いやってくる、気の違えた恋人のためでもあった。
香港版オペラ座の怪人ですね。あとそれに「ロミオとジュリエット」を足した感じです。
セットもめちゃめちゃ豪華で美しかったですね。これはレスリー本人が製作総指揮をとったそうな。悲恋の物語、美しいセット、そして美しい主人公。もうこれだけで十分ですね。
レスリーはいままでかなり幅広い役を演じてますが、実はコメディでもなくゲイでもない普通の二枚目の役がとても新鮮でした。舞台のときのちょうちんブルマ姿でさえ美しいんです。二枚目は得ですね。
ストーリーはというと、、うーん、悲しいけど突っ込みどころは満載ですね。
そして容赦なくかわいそうなのがヒロインです。レスリー演じるタンピンと恋に落ちるのですが親に反対され、タンピンが演じている劇場とタンピンもろとも焼かれてしまう。そんで親が決めていたどっかの有力者の頭のわるい息子と結婚させられ、初夜に処女でないってことだけでバカ息子にボッコボコにされてしまい、しまいには結婚破棄。親からも勘当させられて気がおかしくなる。でもずーっとタンピンを思い続けている。気がおかしくなってしまい、タンピンの名前を呼び続けているのに、生き残っていたタンピンは顔に傷があるからあえないとかで結局会えずじまい。苦労の末目がみえなくなってしまい、やっとそのときにタンピンと会えるんだけど、見えないし!そして最後は死んでしまうし。。。残念ですね。一応最後は二人は一緒になれたってことでハッピーエンドなのでしょうか?
もう顔がどうこうじゃなくて早くあってやれよ!って感じですね。生きてただけでも彼女にとってはうれしいだろうに。。まー、役者として生きてきた彼にとって顔はそれほどまでに大事だったのでしょう。。
この映画ではレスリー本人がちゃんと歌っております。さすが本業は歌手ですからね。うまいです。
なんかいろいろレビューをよんでいると、レスリー本人はこの映画をもっとゴシックホラーにしたかったらしいです。映像をみてレスリーが「俺をきれいに撮りすぎている」といったそう。ま、きれいなんだから仕方ありませんね。
高らかと歌っておりました。
予告がなかったのでレスリーの歌声をどうぞ
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