2009/12/15

Days of Being Wild


【原題】 Days of Being Wild 阿飛正傳
【邦題】 欲望の翼
【製作年】 1990年
【製作国】 香港
【監督】  ウォン・カーウァイ
【製作】 ローヴァー・タン
【製作総指揮】 アラン・タン
【脚本】 ウォン・カーウァイ
【撮影】 クリストファー・ドイル
【美術】  ウィリアム・チャン
【出演者】レスリー・チャン アンディ・ラウ  トニー・レオン  ジャッキー・チョン マギー・チャン カリーナ・ラウ
【あらすじ】
1960年、香港。サッカー場の売り子スー(マギー・チャン)は、ヨディ(レスリー・チャン)という男と出会い恋に落ちる。しばらくして、結婚を望むスーは自由でいたいというヨディの元を去るが、別れた後も彼のことを忘れられずにいた。一方、ヨディはナイトクラブのダンサー、ミミ(カリーナ・ラウ)と知り合い同棲を始める。ある雨の夜、ヨディの部屋を訪れたもののドアをノックできずにいたスーは、巡回中の警官タイド(アンディ・ラウ)に声をかけられる。彼女の事情を知ったタイドがヨディの部屋を訪れると、そこにはミミの姿が。彼女の存在を知り絶望するスーを慰めるタイド。そんな中、ヨディの親友サブ(ジャッキー・チョン)は、美しいミミに心を奪われていた。

簡単に説明すると都会の若者6人を中心とした恋愛物語。
改めて思う、ウォン・カーワイという監督はなんてセンスがいいんだろうと。
花様年華もしかり、彼の作品を全部みたけどほんとにセンスがいい。もちろん、彼だけの力ではなく、撮影のクリストファー・ドイル、美術、衣装、編集のウィリアム・チョンの力があってこそ。
まず、台詞。
ヨディとスーが一緒に時計を1分間見つめ、ヨディが
「1960年4月16日3時1分前、君は俺といた。この1分を忘れない」
ヨディに振られその苦しみをタイドに話すスーの言葉、
「彼を忘れるには、あの最初の1分から過ぎた時を全部忘れないと」
等等。。。ロマンティストですね。はい。
そして音楽。この作品には主にラテンミュージックを中心に60年代の雰囲気をうまく出している。
いつもサントラがほしくなってしまうほど。映像と音楽が一緒に思い出される。
んで映像。アジア独特の湿った空気、人の熱気、街の雑踏、覆い茂る緑のにおい、、そこにいるんじゃないかってくらい伝わってくる。そしてそれをスタイリッシュに見せる色調、どの場面を切り取っても絵になってしまう。額にいれて飾りたいですよ。
そして最後に登場人物。みな魅力的。登場人物それぞれに共感できる部分がある。また、結構自分勝手な人が多いけどそれがまた人間くさい。
さすがです、ウォン・カーワイ。

この映画は配役がほんといいです。それぞれのキャラクターにピッタリ。
レスリーも自分勝手でキザな役がピッタリ。あと、いつも彼の演技を見てると思うのが、動きにすごいキレがあるよね。
でもこの映画でなんといっても一番魅力的だったのはキザなヨディを演じたレスリーでもなく、ヨディに振られるスーを演じたマギーでもなく、いいやつすぎるサブを演じたジャッキーでもなく、静かに見守るタイドを演じたアンディでもなく、最後ちょろっとでてくるギャンブラー、トニーでもなく、ヨディに恋するミミを演じたカリーナです。彼女はとても個性的な美人な女優。この60年代の雰囲気にすごくあってる。クラシカルなボディラインを強調した衣装に、髪型、きつめのメイク・・・ほんとにバッチリです。強気な彼女がヨディの前では結局言うこと聞いちゃったり、でも自分は興味のないサブの前ではかなり強気で傲慢。くるくるくるくる表情がかわっていやー、魅力的。





最後一瞬だけ出てくるトニー。でもステキ。

この映画のカリーナはほんとにきれい。さすが香港のSKⅡ


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