2011/02/28

71 Into the Fire

【原題】 砲火の中へ 포화속으로
【邦題】 戦火の中へ
【監督】 イ・ジェハン
【原案】 キム・ドンウ
【脚本】 イ・マニ
【キャスト】 T.O.P、クォン・サンウ、チャ・スンウォン、キム・スンウ、パク・ジニ
【あらすじ】
1950年6月25日、北朝鮮の奇襲によって始まった朝鮮戦争は、わずか3日でソウルが陥落。国連軍の支援を受けながらも韓国軍は敗走を続け、全滅の危機に瀕した8月には最後の砦、洛東江を死守するため、軍司令部のある浦項に駐留する部隊にも招集がかかる。そして、軍司令部が設置された浦項女子中学校の守備に残されたのは、戦闘経験がほとんどない71人の学徒兵。部隊を指揮するカン・ソクテ大尉(キム・スンウ)が守備隊のリーダーに任命したのはオ・ジャンボム(チェ・スンヒョン)という物静かな学生だった。気が弱いジャンボムは、その指示に困惑しつつも、部隊を統率しようと努力する。だが、彼の指示に対して一部の不良学生が反発。中でも最年長のガブチョ(クォン・サンウ)は少年院送りの代わりにと学徒兵に志願したという筋金入りの反逆児。ジャンボムとガブチョは事あるごとに衝突する。ジャンボムはそんな日々の様子を故郷の母親宛の手紙として書き綴っていた。その頃、北朝鮮の766部隊を率いるパク・ムラン少佐(チャ・スンウォン)は、“洛東江へ向かえ”という上層部の指示を無視して、学徒兵たちが守る浦項へのルートを進んでいた。浦項危機の情報は、洛東江で激戦を繰り広げるカン大尉の耳に届く。彼は上層部に援軍派遣を求めるが、劣勢の韓国軍にとって兵を割く余裕はなかった。やがて、浦項に到達したムランは、守備隊が守る学校内に単身乗り込んでくる。捕虜から守備隊には学徒兵しかいないという情報を入手した彼は、無条件降伏を迫ってきたのだ。だが、2時間以内の降伏を要求してきたムランに対して、ジャンボムは勇気を振り絞って、敢然とその要求を拒否する。こうして、全面衝突は決定的となる。そして、運命の8月11日。時計が正午を指すのと同時に、壮絶な死闘の始まりを告げる号砲が鳴り響いた……

やっと観ることができました。
実はこの映画、以前韓国旅行のときの飛行機で観ていたのですが、なんせ韓国まで2時間ですからね。全部観ることができませんでした。それに英語字幕でしたので細かいところまで把握できなかったのでぜひちゃんと観たいと思っていたのです。そしたらDVDじゃなくってちゃんと映画館で上映じゃないですか!うれしいですね~。これは監督と主役のT.O.Pのおかげでしょうか。
監督はそう、「私の頭の中の消しゴム」と「サヨナライツカ」のイ・ジェハン監督。
この監督、キャスティングが最高。
チョン・ウソン、西嶋秀俊、そして今回チャ・スンウォン。私の大好物ばかりです。そしてこの映画をきっかけにT.O.Pもやっぱりイケメンということがわかりました。
かれはBIGBANGという韓国でかなりの人気を誇るグループですが、かれはBIGBANGのビジュアル担当。スタイルもいいし顔もいい。声もいい。
この映画は、T.O.P、クォン・サンウ、チャ・スンウォン、そしてキム・スンウが主演されておりますが、キム・スンウ、見たことある人多いのでは?私も「なんの作品でみたんだっけ・・・」と気になっていたのですが、そう「IRIS」でした。IRISでは北朝鮮側を演じておりました。

感想ですが、まず迫力がすごい。「ブラザーフッド」のほうがすごかったかな・・・と思いますが、とはいえすごい迫力でした。
特に冒頭の戦闘シーンはすばらしい。ちなみに、T.O.Pはどっかんどっかん爆発する中を銃弾をもって歩いているのですが、撮影時、どこが爆発するのかおしえられてなかったそう。リアリティを追求するためにあえて教えなかったみたいです。
あと、キム・スンウが北朝鮮軍が攻めてくるのを遅らせるために橋を爆破するシーンもありますが、あれも実際に爆発させたみたいです。CGなし。でもキム・スンウは爆破にびっくりしてはいけないので演技するとき大変だったみたいです。
で、つづきですが同じ言葉を話す人たちと戦争をするという感覚は日本人には想像がつきません。ましてや私達世代は戦争というものをまったく知らない世代ですから。だからでしょうか、韓国映画には日本映画にはない迫力を感じるのは・・・・。
最初は戦うことすら出来ず、おびえていたジャンボムが、どんどんと敵に立ち向かっていく姿、戦争を軽く考えていた学徒たちが戦争の厳しさを目の当たりにし、おびえながらも祖国のために立ち向かい、自ら激しい戦地で戦いながらも残してきた学徒たちを思い必死に上層部にくいつくカン・ソクテ大尉、南朝鮮を敵として戦い、勝利のために戦いながらも自分の息子と同世代の学徒たちと戦うことをさけようとするパク・ムラン少佐、不良で真面目に訓練もせずジャンボムと反発しながらも最後はお互いを認め一緒に戦うガブチョ、、、そんな彼らの姿に心打たれっぱなしでした。
ジャンボムと母との別れ、まだ中学生の弟と一緒に参加した兄弟とか、ガブチョの不良仲間など、他の学徒たちもちゃんと物語があり、よりいっそう物語を厚くしていましたね。
ラストは号泣でした。まだ学生なのに祖国のためと大群できた北朝鮮にむかって戦って散っていく姿にはもう・・・大変。。。しかも実話を元になんていわれた日には・・・より号泣。
最後のクレジットロールには実際にこの戦闘で生き残った人たちのインタビューが流れます。はい、またここで号泣。

以前のブログにもかきましたが、このイ・ジェハン監督今度は「狼 男たちの挽歌・最終章」のリメイクを監督します。もちろん、ジョニー・トー監督ありきですが。しかもキャストが・・・ウソン氏!!
どんどんこの監督が好きになります。
こんなのきたらマジで怖い。




平均身長はいったいいくつなんだろうか・・・
ちなみに一番小さいキム・スンウは180cm。

ちょっとBIGBANGの曲をこの前初めて聴いてみたのですが、びっくりしました。
D-LITEって人が・・・顔に似合わず(ファンの人sorry)超いい声。っていうかみんな歌がうまい。
こりゃ日本のアイドルかなわんよ・・・。
全体的にエレクトロなんですが、そういう曲は興味ないので(というか苦手)おすすめの曲をはっておきます。ちょっとNujabesっぽいんですよ。昔はやったjazzy HipHopって感じとでもいいましょうか。K-POPをディスってる人、多分びっくりすると思います。これ英語だったらと思って聞いてみてください。っていうか彼ら英語が超うまい。ネイティブなみ。
またまた日本のアイドルかなわんわ・・・。
音源のみ。私てきにはこれで十分。
衣装が・・・変!変だよこれ・・・。自分の顔?!

2011/02/25

A Good Rain Knows

【邦題】きみに微笑む雨
【原題】好雨時節 호우시절
【監督】ホ・ジノ
【撮影】キム・ビョンソ
【出演者】チョン・ウソン、カオ・ユアンユアン
【あらすじ】
韓国の建設会社に勤めるドンハ(チョン・ウソン)は、同僚の代理で中国の成都へ出張することになった。初日にふと足を向けた杜甫草堂で、彼は偶然懐かしい声を耳にする。それは、観光ガイドとして働く米国留学時代の友人・メイ(カオ・ユアンユアン)のものだった。秘めた思いを抱きつつ、連絡が途絶えていた2人が奇跡の再会を果たす。この恋は降る時を知る雨のように訪れたのか、それとも捉えられない雨のようにまたすれ違うのか。年を経て再会した2人の恋の行方は……。

正直内容はうすいです。ウソン氏のラブストーリーということで期待したのですが・・・
つまらないということではなく、タイトル通り「雨」のようにやさしい物語です。
出てくる人がみんな温かい。おせっかいな取引先の人や、同じ会社の上司、みんながほんといい人なのでみていて心がホッとする感じです。しかし、カオ・ユアンユアンがかかえている傷というのが“震災”がからむんですよね。何年か前に中国で実際におこりましたよね。それがゆえになかなか前に進むことができないんです。こういった状況の方はおおくいられるんでしょうね。そう思うと胸がつまります。

超イケメン、ウソン氏。私の中でコンサバ代表。こんなスーツ姿が似合う男性はそういません。というかゼロです。
ウソン氏が中国のきれいな風景のなかにいるだけで絵になります。カオ・ユアンユアンもきれいな女優さんです。

さて、最後に一言言わせてください。
ウソン氏の色気がだだもれです。

動物シリーズ

2011/02/22

MAD DETECTIVE

【原題】 神探
【邦題】 MAD探偵 7人の容疑者
【監督】 ジョニー・トー、ワイ・カーファイ
【脚本】 ワイ・カーファイ、アウ・キンイー
【出演者】 ラウ・チンワン、アンディ・オン、ラム・カートン、ケリー・リン
【あらすじ】
「ヤツは七匹の鬼に操られている・・・」
失踪した刑事、その拳銃による連続強盗殺人、公職を追われた異能のプロファイラーが治安を揺るがす真実を見た時、善と悪のバランスが脆くも崩れ去って行く・・・
5年前、西九龍署・刑事課へ配属された新人のホー刑事(アンディ・オン)は、そこで奇妙な犯罪検証を行う先輩のバン刑事(ラウ・チンワン)に出会う。我が身を殺人被害者と同じ状況に置くことで、奇妙にもバンは真犯人を突き止めていた。時は流れて現在。数々の奇行が原因で刑事をクビになったバンのマンションへ、かつての後輩ホー刑事が現れる。バンの洞察力に畏敬の念を抱いていた彼は、暗礁に乗り上げた失踪事件解決の糸口をつかもうと、意見を求めにやって来たのだった・・・。

久々の香港映画が上映されました。しかもジョニー・トー監督作品!!
でもこれ、香港では2007年制作みたいですね。。。くるの遅い!
でもまあ、よしとしましょう。
開演時間の少し前に映画館へいったら…またもや侮っておりました。かなり大勢の人が!!
そうだ…以前もジョニー・トー監督の「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」を見に行ったときも混んでました。さすが、ジョニー・トー監督です。
さて、今回の作品はジョニー・トー×ワイ・カーワイ。
ストーリーはワイ・カーワイ色が強いかなと思いました。
ノワールだけでなく、今回はそこに「多重人格」「犯罪プロファイラー」を扱い、人間の心理を描いておりました。
はい、面白かったです。いつものゾクゾクとする恐怖感ではなく、人間が誰でももっているあらゆる「人格」を描き、話もスピーディー、しかし軽くなく、さすがの一言。よくまあこの短さでここまで丁寧に詰め込んだなと思いました。
主人公ラウ・チンワンの微妙のたけの短いズボンだったり、多重人格を表現するのに7人の役者をいっぺんに登場させ一緒に行動したりと小技が効いております。
また、映像もジョニー・トー節健在。夜の森の中の追跡劇、鏡張りの部屋での追い込みや、話がスピーディーに進む中、途中に「クスっ」と笑いが起こるような口笛のシーンなど、映像も編集もうまいな~と思いました。
そして今までのジョニー・トー作品を思い出させるようなシーンもいくつかありました。
しかし、監督はもう黒社会映画を作らないようで・・・なぜ?!

今回の作品もジョニー・トー組がたくさん出演しておりました。
ラウ・チンワン、ラム・カートン、ケリー・リン、ラム・シュー。あと、人格役に多分「エレクション2」にでていた人もいましたね。アンディ・オンは監督作品には初でしょうか?彼は以前「インビジブル・ターゲット」にでていました。多分、今回の広東語は吹き替え?

あー、もっと香港映画が上映されるといいなぁ。。。
なにしてるって耳つけてます

2011/02/21

The Killer

【邦題】 狼 男たちの挽歌・最終章
【原題】 喋地雙雄
【監督】 ジョン・ウー
製作】 ツイ・ハーク
脚本】 ジョン・ウー
【出演者】  チョウ・ユンファ、ダニー・リー、サリー・イップ、ケネス・タン、チュウ・コン、ラム・チャン、シン・フイウォン
【あらすじ】
堅気の生活を送ろうと決意した殺し屋のジェフリー(チョウ・ユンファ)は、最後の仕事で誤って女性歌手のジェニー(サリー・イップ)を失明させてしまい、彼女の目の手術費を稼ぐために、再び殺し屋の仕事をする。目が見えなくなってもクラブで歌い続けるジェニーは、ある夜暴漢に襲われそうになるところをジェフリーに助けられるが、彼女は彼の本来の姿を知らない。エージェントのシドニー(チュウ・コン)の依頼をうけ、麻薬シンジケートのボスを殺したジェフリーは、彼の甥ジョニー(シン・フイ・オン)に命を狙われるようになる。伯父の地位を狙うジョニーこそが、この仕事の依頼者だったが、ジェフリーに払う仕事料が惜しくなったのである。一方ジェフリーは、刑事のリー(ダニー・リー)たちからも追われる身となるが、リーは彼の身辺を探るにつれ、ジェフリーがそれほど冷酷な男でないことを知る・・・

挽歌シリーズは男たちの友情、兄弟愛を強く描いた作品ですが、これは友情+愛情の作品。もちろん激しい銃撃戦あり、黒社会あり、チョウ・ユンファの2丁拳銃あり、ジョン・ウーお約束の鳩も飛びます。
私は好きな香港の監督がたくさんいます。中でもジョン・ウー、ジョニー・トー、アンドリュー・ラウ、ウォン・カーワイが大好きです。
黒社会といえばジョン・ウーorジョニー・トーですが、この2人の監督を比べると、ジョン・ウーは陽であり、ジョニー・トーは陰なんですよ。※勝手な解釈です。
ジョン・ウーの監督は黒社会を題材としたエンターテイメント。みていてスカっとします。それに比べてジョニー・トーは黒社会のリアルを描きますね。いつも友人と「こんな殺され方をするなら銃で一発で殺してほしいよね」と会話が出るほど。
どちらもまったく違ったよさがあり、優劣はつけられません。
撃ちます
撃ちます
まだ撃ちます
ジョン・ウー=鳩
チョウ・ユンファ=2丁拳銃