2009/11/30

Election

【監督】 ジョニー・トー
【製作】 デニス・ロー、ジョニー・トー
【脚本】 ヤウ・ナイホイ、イップ・ティンシン
【撮影監督】 チェン・チュウキョン
【音楽』 ルオ・ダー
【出演】 サイモン・ヤム、レオン・カーフェイ、ルイス・クー、ニック・チョン、チョン・シウファイ、ラム・シュー、ラム・カートン、ウォン・ティンラム、タム・ビンマン、マギー・シュー、デイヴィッド・チャン
【あらすじ】
香港最大の裏組織で、二年に一度行われる会長選挙。候補者をめぐって内部では意見が割れていた。組織に忠実なまとめ役としてのリーダーが適任なのか、力づくで牽引するパワーリーダーが必要なのか――。対立する候補は、“兄弟”思いで年上を敬うロク(サイモン・ヤム)と、金儲けに長け、荒っぽい手段を使うディー(レオン・カーファイ)。選挙戦(エレクション)の裏側では、さまざまな欲望と思惑が錯綜し、熾烈な戦いを迎えようとしていた……組織の頂点を目指す二人の男によるさまざまな策略の経て、最後に会長の証である「竜頭棍」を手にするのは誰なのか――。 勝利を決めるのは冷徹さか、情熱か?超一流の権力者に求められるものとは?

ジョニー・トー、やりますな。香港の黒社会をかかせたら彼が一番なのでは?!と思うほど。
男臭い映画です。黒社会の恐さがリアルに描かれてるんです。
陶器を食べさせたり、木箱にいれて山から落としたり、拉致ったりもう大変。
上記のような残酷な描写もあるが、その代わり派手なカーアクションや打ち合いはない。それがまたいいんです。そしてリアル。。恐ろしい。黒社会恐いよ~。
香港映画にはまる前からもともと日本のヤクザ映画が好きだった私にはこういう映画がたまらなく好きです。今のジャパンにはない男気がここにはある。やっぱ命はってる男はかっこいいね。

実はレオン・カーファイが苦手で借りるときにどうしよっかな~と迷ったのですが、借りてよかった。サイモン・ヤムが渋い!この人の落ちつきとレオン・カーファイのハイテンションの対比がかなりいい感じ。サイモン・ヤム、さすがです。
あとはニック・チョン。彼は今年、香港電影金像奨の最優秀主演男優賞を受賞。いいね、彼。顔は全然タイプではないけど彼の演技は大好きです。
ルイス・クーもでてたけどあんまり目がいかなかったわ。
あれ?ラム・カートンもでてる。あー、でてたわ。
山から人を入れた木箱を落としてるところ。

Confession of Pain



【邦題】傷だらけの男たち
【監督】アンドリュー・ラウ、アラン・マック
【脚本】アラン・マック、フェリックス・チョン
【出演】トニー・レオン 金城武 スー・チー シュー・ジンレイ
【あらすじ】
恋人の自殺がキッカケでアルコール依存症となり、警察を辞職して私立探偵になったポン(金城武)。そんな彼のもとに警察の時に上司だったヘイ(トニー・レオン)の妻スクツァンから捜査の依頼が。実はスクツァンの父親チャウは億万長者なのだが、その父親が自宅で惨殺され、その死に不審な点があるというのだ。しかしそのことに夫のヘイは今ひとつ関心を示してくれないというのだ。一方、ヘイはヘイで誰にもいえぬ秘密があった……。やがて捜査を開始したポンは事件の背後にはとんでもない過去の出来事があったと知る。

トニー・レオン×金城武という私と友人が一緒に楽しめるステキな映画。そしてアンドリュー・ラウ、アラン・マック、フェリックス・チョンという間違いない監督・脚本。んでもってスー・チー、シュー・ジンレイという真逆な魅力をもった女優さん。キャスティングうまいね。
それぞれ悲しい過去をもった男たちが繰り広げる悲しいサスペンス。普通のサスペンスだと「誰が犯人?!」ですが、これは犯人をみせつつ、その人が背負っている悲しい過去はいったいなんなのか、なんでこんなことをしてしまったのかってことをみせていくストーリー。
さすが演技派のステキなお二人。常に二人からは深~い悲しみが常に表現されていて、みているこっちは切なくて切なくて。。。
トニーの初の悪役ももちろん最高なのですが、この映画の一番のみどころは金城武の色気。これにつきます。男の色気満載。これで惚れない女は女としてどうなんだろうかと思うほど。
初めて観たときはあまりにも色気にびっくりして友人に思わずメールしてしまったほど。彼は今までいろんなキャラクターを演じてきて、男っぽいけどキュートなイメージがあったのだけど、この映画ではもう色気が溢れちゃってもう大変。「リターナー」もかっこよすぎてどうしようかと思ったけど、私はこっちのほうが大好きです。
あ、これにチャップマン・トーでてるね。ほんとこういうシリアスで重たい映画に彼のようなキャラクターがでてくるとホッとする。やっぱ休憩は必要。

そういえば、めがねをかけてるトニーってはじめてみるかも。いやー、しぶくてかっこいいですね。




色気が。。。


Infernal Affairs


【カテゴリ】   ドラマ
【製作年】  2002年
【製作国】  香港
【原題】 INFERNAL AFFAIRS
【時間】 102分
【監督】 アンドリュー・ラウ   アラン・マック
【出演】 トニー・レオン   アンディ・ラウ   アンソニー・ウォン
     エリック・ツァン エディソン・チャン  ショーン・ユー
     サミー・チェン   チャップマン・トウ   ケリー・チャン
【あらすじ】
1991年、ストリート育ちの青年ラウ[エディソン・チャン]は香港マフィアに入ってすぐ、その優秀さに目を付けたボスによって警察学校に送り込まれる。一方、警察学校で優秀な成績を収めていた青年ヤン[ショーン・ユー]は突然退学となる。彼は、警視に能力を見込まれマフィアへの潜入を命じられたのだった。やがて2人の青年は、それぞれの組織で台頭していく。そして10年後、警察はヤン[トニー・レオン]から大きな麻薬取引の情報を受け取る。しかし警察の包囲網はラウ[アンディー・ラウ]によってマフィア側に筒抜けとなっていた。検挙も取引も失敗に終わったことで、警察、マフィア双方がスパイの存在に気づいてしまうのだった…。


はい。最高の映画です。
「マフィア」「潜入捜査官」「殺し屋」・・・等など大好きな私にとってこの映画はもんくなしの歴代第1位です。
私のなかのいい男ランキング第1位の「トニーレオン」に、第3位の「ショーン・ユー」が出演しているのでそれだけでもぶっちぎりなのですが、それに加えて監督がアンドリュー・ラウ、アラン・マック、脚本フェリックス・チョン、 そして撮影がクリストファー・ドイルとくればもう大変。
香港ノワールではこれを抜くものはまだないのでは。
ノワールものだけど派手なアクションがドーン!銃でバーン!車がドカーン!血がブシュー!というものでは全くなく、人間くさいそして男くさいドラマ。
それぞれが真逆の立場で極限に追い込まれていく心理状態がなんとも切ない。
麻薬取引のときの警察とマフィアの情報合戦はある意味アクションシーンのよう。参った。
もうね、トニーがね、最高。あの目!あの表情!あの演技!完ペキ。大人の色気満載。なんなんでしょうね、彼は。ほんと役者です。普段はいい人全開オーラな人なのに、役になるとこんなにもなってしまうなんて。はぁ~。
もちろん脇を固める俳優も豪華ですな。エリック・ツァン、アンソニー・ウォン、チャップマン・トウは香港映画を3本中1本には必ずといっていいほど見る俳優さん。深みと迫力、そしてぬけ感。いい味だしてます。
ケリーもこの1ではちょろっとしかでてないけどやっぱ美人。男くさ~い映画にちょっとした清涼感をだしてくれたのでは。あ、アンディー忘れてた。いや、いい役者さんですよ。【プロテージ】ではかなり味だしてました。このレビューはまた今度。

マフィア系が苦手な女子にもこれはみれるのでは?
マフィア系がダメな友だちもこれはみれました。※質問攻めだったけど。そしてⅠ Ⅱ Ⅲぶっ続けで観たしね。
この表情・・・切なすぎ!
寝顔もステキ