2011/03/28

A BETTER TOMORROW

【監督】 ソン・ヘソン
【製作総指揮】  ジョン・ウー
【キャスト】 チュ・ジンモ、ソン・スンホン、キム・ガンウ、チョ・ハンソン
【あらすじ】
数年前、仲の良い兄弟が北朝鮮から脱出を試み、生き別れになる。その後、兄ヒョク(チュ・ジンモ)は脱北に成功し、コリアン・マフィアの世界に入る。現在は、北朝鮮出身の元特殊部隊員ヨンチュン(ソン・スンホン)とともに、釜山を拠点とする武器密輸組織の大物になっていた。父親のようにヒョクの世話をしているパク警部(イ・ギョンヨン)が、生き別れた弟チョル(キム・ガンウ)が見つかったと連絡してくる。チョルは収容所で母を失った後、脱北し、タイ、ミャンマー、モンゴルを経て韓国に入国した。チョルは、家族を裏切ったヒョクを憎んでいた。そんな弟の姿を見たヒョクは、組織を離れる決意をする。ヒョクの最後の仕事は、タイでの大規模な取引となった。組織のボスであるチョン社長(キム・ヘゴン)は、気弱な性格の甥テミン(チョ・ハンソン)を同行させるよう頼んでくる。しかしヒョクに嫉妬心を抱いていたテミンの策略で取引は失敗し、ヒョクだけが地元警察に逮捕される。ヒョクの逮捕を知ったヨンチュンはタイ・マフィア相手に敵討ちを行うが、右脚に重傷を負い、テミンにより組織を追われる。3年後、組織はロシアン・マフィアとの取引で勢力を拡大していた。今や組織を支えるテミンは冷酷無比な性格を露わにし、チョン社長さえ逆らえなくなっていた。一方、兄を自分の手で逮捕するため、韓国警察所属の刑事となっていたチョルは、1年間テミンの動きを見張っていた。タイの刑務所を出所したヒョクは釜山に戻り、ヨンチュンと再会する。ヨンチュンは右脚を引きずり、組織が経営する駐車場の洗車係という変わり果てた姿になっていた。ヨンチュンは、テミンとロシアン・マフィアの取引現場を襲う計画を持ちかける。テミンの捜査から外されたチョルは、単独捜査を始める。テミンへの復讐を誓うヨンチュン、弟との絆を取り戻したいヒョク、自らの野望の行く手を阻む2人の命を狙うテミン。男たちそれぞれの想いは、壮絶なクライマックスへと向かっていく。


やっと観ることができました。「男たちの挽歌」のリメイク版!
香港ノワールの金字塔ともいえる作品をジョン・ウー監督みずから総指揮をとりリメイクですよ。しかも韓国!!チョウ・ユンファ、レスリー・チャンという香港を代表するスターを起用した作品を韓国のスターを使ってのリメイクですから期待しないわけはありません。私と友人のような華流/韓流どっちもすきな人にはたまらんってことです。
配役も実際みるまでどうなんだろうと心配だったのですが、なかなか適役だったかなと思います。
慎重な兄をチュ・ジンモ、無鉄砲な弟分をソン・スンホン、兄を憎む弟にキム・ガンウ、裏切る手下にチョ・ハンソン。はい、平均身長180cm。すばらしい。みなさますばらしい体をしていらっしゃるのでスーツが似合っておりました。

原作の大ファンの私としてはいったい北と南で生き別れた兄弟という設定したのでこのストーリーはどうなるんだろうと思っておりましたが、なかなか忠実。
「お!この設定も一緒」「あ、こんな場面あったな~」とか「この人はこの映画ではこういう役なのね」みたいな感じで楽しんでいたら最後驚かされました・・・。まさかあんな結末になろうとは・・・。「挽歌2」はありませんね。。。
やっぱり香港版のが好きですが、これはこれで楽しかったです。
2丁拳銃も観ることができたし、ジョン・ウー監督お得意のありえないほどドッカンドッカン打ちあってました。

実はこの映画に好きな役者がでていたわけではないのですが、やっぱり韓流マジック、見終わったら「ちょっとかっこいいんじゃないか」と思ってしまいました。
特にソン・スンホン。実は彼の顔はどうもイケメンなんだけど「古い」イメージをもっていました。”日活”みたいな感じ。もしくは石原軍団にいてもおかしくないような。。。
が、初めてスクリーンでみると「まつげが長くてびっしり」ということに気がつき、遠めからみるとやっぱり古い印象なのですが、アップでみるとイケメンってことがわかりました。
そして、チュ・ジンモ。大人の男の色気がだだ漏れでしたが、先ほど年齢をみてみたら1974年生まれ。。。まだ36歳。。。
キム・ガンウはやっぱりかわいいですね。ちょっとはかない部分ももっていて今回の役にはぴったりだったと思います。かわいい顔して体ムキムキ。
んで、チョ・ハンソン。以前「オオカミの誘惑」でみていたのですが、カン・ドンウォンしか視界に入らなかったのであんまり注目していませんでしたが、、、でもやっぱり今回もかっこいいとは思えませんでした。背は高いけど。

今回みた映画館が銀座のかなり場末な映画館だったのですが、お客がお年を召した方達ばっかり・・・。しかも私と友人のうしろは老夫婦5~6人だったのですが、もううるさい・・・。劇中に「なに?死んじゃったの?」とか話しちゃってるし・・・。自宅の茶の間じゃないんだから・・・。

みなさん、映画鑑賞中のおしゃべりはやめましょう。若かろうが年寄りだろうが関係ありません!





 
 



でた!2丁拳銃!!
180cm 180cm 180cm 187cm

2011/03/17

Dance of the Dragon

【原題】 댄스 오브 드래곤
【邦題】 情熱のステップ
【監督】 ジョン・ラデル
【脚本】 マックス・マニックス
【出演者】 チャンヒョク、ファン・ウォン、ジェイソン・スコットリー
【あらすじ】
子供の頃に見た社交ダンスに魅了され、ダンサーになることを夢見ている韓国人の青年テサン
息子の現実的な将来を考える父親に反し、夢をあきらめきれないテサンはシンガポールにある有名なダンススクールのオーディションを受けに行く。
独自の基本もないダンスを踊るテサンだったが、オーディションに合格。
それは世界チャンピオンだった審査員エミがテサンに才能を感じ取ったからだった。
エミの指導により、テサンはその才能をどんどんと開花させていく。

正直つまんないです。チャン・ヒョクがでてなかったら多分途中で寝てます。
どうしてチャン・ヒョクはいい映画に出会わないのでしょうか・・・こんなにもイケメンなのに。
多分、ストーリー自体はそこまで悪くないんですよ。
しかし台詞が少ない!音楽と映像とともに月日だけでなく感情まで流れちゃって、気がつけば旦那は奥さんがチャン・ヒョクに惹かれていると気づき、彼女もチャン・ヒョクに惹かれ、チャン・ヒョクも彼女に惹かれている。もっと彼女が旦那に対する心情や怪我を負ってまでダンスをしたい気持ちなどを詳しく描いてほしかったです。なんだか気がつけば全てが進んでるんですよ。
しかもなんで彼はダンサーなのにテコンドー?の試合?!へ?みたいな。
で、気づけばおわっちゃったって感じです。
と言うことで、この映画はチャン・ヒョクの美しい肉体美を鑑賞するってことでいいと思います。
ほんとに美しいので。






このこ、タチャでもチャン・ヒョクの子供時代演じた子よね?

2011/03/08

19-Nineteen

【監督】 チャン・ヨンウ(ホテリアー)
【脚本】 井上由美子(白い巨塔)
【出演者】 T.O.P(BIGBANG)、V.I(BIGBANG)、ホ・イジェ
【あらすじ】
19才、三人の殺人容疑者…彼らは止まることができなかった!
ネットカフェでアルバイトをする19才のヨンエ。その彼女が漢江で溺死体で発見される事件が発生して、彼女の周囲の同年齢の3人が容疑者に挙げられる。
家では虐待ばかりだが、ネットカフェでアルバイトをしながら夢を育てる快活な19才の大学生チョンフン。ヨンエが死んだ日に一緒にいたという理由で容疑がかけられ、何の不自由もない家で育ったが、自身にかけられる期待と信頼が負担な小心な浪人生ミンソは、ネットカフェでこっそりとヨンエを撮影したことが明らかになり警察の尋問を受ける。最後に病気の母を助けるために美容室で助手の仕事をするヨンエの高校の同窓生ウニョンも、殺人事件の有力な容疑者に指定される。
理由が分からない一人の少女の死と、自分たちが容疑者に挙げられて慌てた彼らは、警察での尋問中に機会を利用して逃走に成功する。ひょんなことから共に逃亡することになった彼らは、警察の追跡を避けて身に覚えのない寃罪を晴らすために、ヨンエの死にまつわる真実を暴こうとする。19才という年齢を知っているだけの名前も知らない者たちが、三人で生まれて初めての旅に出る。最初はお互いを疑うが、時間が経つほどにそれぞれ違う悩みと夢を持つお互いに心を開き始めるが…
果たして彼らが疾走する終点はどこだろうか?


えー、BIGBANGを甘く見ていたら彼らの音楽性の高さにびっくりしました。
以前から友人にすすめられいたのですが、そのときはどうもBIGBANGにまったく興味がなかったのでスルーしてたんですよね。

それはともかく映画?の感想ですが「普通」でした。
もともとこれは日韓合同で制作した7本くらいあるやつの1本ですよね?
正直2時間ドラマで十分という感じ。話の展開はよめるし、『19』という年齢の描き方もどうも中途半端。もっと19歳って多感な部分と大人になりたい気持ちとそれについていかない現状のもどかしさってあったと思うんです。まだ未成年だけどある程度の遊びも覚えて、けど親の目も気になるどーにもこーにもはじけ切れない感情とでもいいましょうか。
もっと考えるし、でも実はそんなに考えてない・・・。今が楽しければよしという気持ちと将来どうしようという不安な気持ち。実は結構複雑。
※でも遠い昔すぎてもうよく覚えてませんが・・・
これは“大人”からみた19歳って感じです。
これはファンのための映画でした。









2011/03/07

I SAW THE DEVIL

【邦題】 悪魔を見た
【原題】 악마를 보았다
【監督】 キム・ジウン
【撮影】 イ・モゲ
【キャスト】 イ・ビョンホン、チェ・ミンシク、オ・サナ、チョン・グクァン、チョン・ホジン
【あらすじ】
ある夜、雪の夜道で車がパンクし、レッカー車の到着を待っていた若い女性が、黄色いスクールバスに乗った男に連れ去られる。地元警察は大規模な捜索を開始。まもなく川底から切断された頭部を発見する。このバラバラ殺人事件の被害者は、引退した重犯罪課の刑事チャン(チョン・グックァン)の娘ジュヨン(オ・サナ)だった。一ヵ月前にジュヨンと婚約したばかりの国家情報院捜査官スヒョン(イ・ビョンホン)は、ジュヨンが事件に巻き込まれる直前まで携帯電話で会話を交わしており、彼女を救えなかった自分のふがいなさを何度も呪う。深い絶望感に苦しむ彼は、自力で犯人を追い詰めると決心。上司に休暇を申し出、チャンが元部下から入手した捜査資料を受け取り、捜査線上に浮上した4人の有力容疑者をひとりまたひとりと力ずくで締め上げる。保険外交員を装って残る容疑者ギョンチョル(チェ・ミンシク)の実家を訪ねたスヒョンは、ひとり息子から現在の住みかを聞き出すことに成功。ギョンチョルのねぐらで女性用の下着やバッグを発見し、この男こそが犯人だと確信する。ねぐらの隣には被害者たちをバラバラにした血生臭い作業場があり、排水溝からジュヨンの婚約指輪を拾い上げたスヒョンは大粒の涙をこぼす。そんな中、塾の送迎バスの運転手であるギョンチョルは、ジュヨンに続いて別の若い女性を惨殺、さらに塾生の少女を広大な畑に連れ込む。だがそこにスヒョンが現れ、真夜中のビニールハウスでふたりは初めて対峙する。スヒョンを刑事と察知したギョンチョルは、鎌を振りかざして先制攻撃を仕掛けるが、スヒョンは強烈なキックで相手をノックアウト。朦朧としたギョンチョルの左手の骨を砕き、GPSチップのカプセルを飲み込ませ、その場を立ち去る。やがて意識を取り戻したギョンチョルは、自分を逮捕することも、とどめを刺すこともしなかったスヒョンの真意がまったくわからず、再び蛮行に及ぶのだが……。


タイトル通り、ほんとに悪魔をみました・・・。
かなり直球なタイトルだな~と思いましたが、間違ってません。
悪魔でした。私も悪魔を見ました。

久しぶりに映画をみて疲れました。
そして「早く終わってくれ」と思いながら観ましたね。
後味ももちろん悪いし。
私は小学生の頃からホラー映画が大好きで「13日の金曜日」「死霊のはらわた」「エルム街の悪夢」などなど、ホラーの王道というものはすべて見てきました。サムライミ監督最高!みたいな。
そしてこのブログでもご紹介している通り黒社会映画も大好きですし、日本のヤクザ映画も大好きです。韓国映画ではパク・チャヌク監督やポン・ジュノ監督の作品が本当に好きなので、残虐もの、復讐ものはたいてい平気な私です。
が、しかしこの映画はダメでした。

というか、正直あんまり内容が・・・ありません。
「復讐が復讐を呼ぶ」「復讐には意味がない」というテーマの作品はいままでたくさんありました。特に韓国映画はこういったテーマを扱った作品はとてもクオリティが高いです。
そんななか、せっかく韓国を代表するイ・ビョンホンとチェ・ミンシクを起用したというのに・・これじゃぁ・・・って感じです。たしかにすごいんです。復讐の様が・・・。
チェ・ミンシク演じるギョンチョルは殺人を楽しみ、どんなに復讐をされても苦しむことを知らない“悪魔”そのものだし、映像もすごい。そしてグロい。イ・ビョンホン演じるスヒョンのどんどん追い詰めていく復讐劇は回を重ねるにつれて恐ろしく残酷になっていくのですが。。
ストーリーがうまく運びすぎなんですよ!
すぐ犯人がみつかるし、追いつくし、居場所もつかむ。2人が争っているドキドキ感はあるのですが、ただ、残酷な復讐が続くだけ・・・。
もっとストーリー性があれば、残酷なシーンも必要性を感じたり、より作品に厚みを感じさせることになると思うのですが、内容が薄いとただ残虐な復讐劇を見ているだけと感じてしまいます。
そんな作品ですが、最後まで見ることができたのは多分主演の2人の演技力でしょう。
イ・ビョンホンは婚約者を失った悲しみから復讐する憎悪に燃える姿、自分まで悪魔になってはいけないというギリギリの理性と戦っている表情、婚約者がうけた苦しみを相手に味合わせる残酷な復讐シーンが本当にすごいです。
そして、チェ・ミンシク。ほんと悪魔にしか見えませんでした。
オールドボーイでは復讐する側を演じておりましたが、今回は復讐される側。
人を人と思いもせず、簡単に殺し、快楽を得る。しかも殺し方が最悪・・・。ギロチンとか、鉈?でストンと首切ったり・・・。一歩間違えれば安っぽいホラーになりかねないところも、彼の演技力で最悪の殺人鬼となりましたね。復讐されても苦しみを感じない、もう人間の姿をした悪魔そのものでした。
「パイラン」ではすごくいい人を演じていたのに・・・。

最後の最後でどんでん返しではないのですが、もうほんと最悪のラストですよ。
ここで悪魔も人間なんだってことがわかるのですが、、、、ひどい・・・・ひどすぎる。。。

友人と見終わった後、グッタリでした。
もう手足に力が入りませんでした。
これ、家でみてたら途中でリタイヤ間違いなし。
おすすめしないわけではありません。ただ、「チェイサー」でもう無理!ってひとは多分無理。