2010/11/10

Sympathy for Mr.Vengeance

【邦題】 復讐者に憐れみを
【原題】 복수는 나의 것
【監督】 パク・チャヌク
【出演】 シン・ハギュン 、 ソン・ガンホ 、 ペ・ドゥナ
【あらすじ】
先天性の聴覚障害を持つリュウは、重い病に倒れた姉を献身的に看病していた。両親亡きあと自分の面倒を見てくれた姉を救うため、自ら片方の腎臓を提供しようと決意するリュウ。しかし、検査の結果はあっさり不適合。おまけに、看病のため欠勤が続き工場を解雇されてしまう。仕方なく臓器売買の闇取引に望みを託すが、反対に自分の腎臓の片方と虎の子の退職金を騙し取られてしまう。そんな時、病院から移植ドナーが現われたと知らされ、呆然とするリュウ。彼の唯一の理解者で学生運動かぶれの女ユンミは、金持ちの子供を誘拐すればいいと、抵抗感を示すリュウを強引に説得する。べつに子供に危害を加えるわけでもないと納得し、リュウはついに自分をクビにした工場の社長ドンジンの幼い娘を誘拐するのだが…。

やっぱり救われない・・・。
さすがパク・チャヌク監督。ただただ落ちていくだけ。
「復讐が復讐を呼ぶ」がテーマ。
この救われなさをNOとするかYESとするかで見る側の感想が分かれます。
私はYES派です。
確かに主人公2人に感情移入も出来ないし、後味も悪くスッキリしない。

アジア独特のジメっとした空気の中、淡々と残酷な復讐が始まる。
『オールド・ボーイ』や『クムジャさん』に比べるとエンターテイメント性は低く、派手は演出はないけどそこがまた怖い。2つの作品とは違った怖さ。なんというか、、リアル。

腎臓の病に苦しむ姉のために非合法な臓器売買組織に自分の腎臓を売却するが、詐欺にあって全財産をとられてしまい、復讐に走るシン・ハギュン演じる聾唖者リュ。
リュに娘を誘拐され殺されてしまい、娘の復讐をするソン・ガンホ演じるドンジン。
リュが殺すつもりのなかった誘拐したドンジンの娘を誤って殺してしまったことからもう大変。負の連鎖。テーマ通り復讐が復讐を呼び、“痛さ”と“辛さと“悲しみ”のオンパレード。また描写がひどい・・・。これぞアジア。アキレス腱切ったり、電気椅子でショックさせたりと残酷です。
※電気椅子でのペ・ドゥナちゃんの演技はすごかったですね~。

ただね、復讐してもなにも帰ってこないしなにも得られないんですよね。。。
そんなことを思いました。

それにしてもこのソン・ガンホ、シン・ハギュン、ペ・ドゥナの演技力はすごいです。
わっかいな~。

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