2010/04/13

Thirst

【原題】 Bak-Jwi 박쥐
【邦題】 渇き
【監督】 パク・チャヌク
【製作】 アン・スヒョン、パク・チャヌク
【脚本】 チョン・ソギョン、パク・チャヌク
【撮影】 チョン・ジョンフン
【音楽】 チョ・ヨンウク
【製作国】 2009年韓国・アメリカ合作映画
【出演者】 ソン・ガンホ、キム・オクビン、シン・ハギュン、キム・ヘスク
【あらすじ】
致死率100%の猛威を振るう謎のウイルスのワクチンを開発するため、自死を覚悟で人体実験に志願した神父のサンヒョン(ソン・ガンホ)は、輸血されてしまった正体不明の血液によって、一命を取り留める。奇蹟の生還を讃えられたサンヒョンは、ある日、幼馴染のガンウ(シン・ハギュン)の妻、テジュ(キム・オクビン)とめぐり合う。テジュのあどけなさの中に潜む不思議な色香は、自らを律するサンヒョンの心をかき乱し、夫との抑圧された日常から逃れたいテジュもまた、猛烈なまでにサンヒョンに惹かれていた。しかし、サンヒョンは、体内に潜むある異変に気づき始めていた。ある夜ついに、サンヒョンとテジュは、欲望を抑えきれず、唇を貪るように求め合い、二人はかつて体験したことのない快楽に身を焦がしていく。そして遂には、ガンウの殺害を企てるのだった。

さすがパク・チャヌク監督!さすがソン・ガンホ!面白かったですよ!!
パク・チャヌクという監督は真正面から人間というものを表現しますね。恐ろしいくらいに・・・。
残酷さと滑稽さ、美しさと醜さ、愛と裏切り、偽りと真実、、、人間の奥底の部分を嫌というくらいに映し出します。けどそこにパク・チャヌク監督のシュールな笑いがところどころにあるから重くなりすぎない。うまいですね。
題材がなんてったってヴァンパイヤですよ。なのでホラー要素やファンタジー要素が強いのかなとおもっていましたが、いやいやぜんぜんそんなもんじゃすまされませんよ。
よくある韓国ドラマのドロドロな内容でもあるんですよ。幼馴染の妻をすきになってしまい、その妻と旦那殺害を企てる。チープといえばチープなんですが、そうならないのがこの監督のすごさ。
人体実験により吸血鬼になってしまったソン・ガンホ演じるサンヒョンと夫や家族からの生活に嫌気がさしているキム・オクビン演じるテジュ。血のへの欲望とテジュへの欲望、二つの欲望に思い悩む男の姿と、顛末を描いているんです。

そして映像もいいですね、やっぱり。吸血鬼ということで血がドバーっとでてきたり、ソン・ガンホの顔に水泡がボコボコでてくるところとかはかなりエグイのですが、美しいと感じる映像もかなりあります。それはただきれいなのではなく、残酷なまでに美しいんです。それはこの監督のすごいところですね。クムジャさんのときもオールドボーイのときも思いました。美術センスが独特。これはアジアならではのセンス。どこか陰湿で暗くてでも計算された色調のとれた部屋のインテリア。こういうのがいいんですよね、アジア映画って。

この映画はやはり出演者がいい!ソン・ガンホ、シン・ハギュンとパク・チャヌク作品にはかかせない実力派の2人。ソン・ガンホ、この映画のために10kg減量したみたいですね。たしかに以前のまったく違う。「グッド・バッド・ウィアード」ではこんなスリムではなかったですよ。
ほんと彼の演技には引き込まれます。韓国映画には欠かせない人ですね。

シン・ハギュンも今回はかなりトリッキーな役を演じてましたね。いい。彼はいい!黙ってればわりとイケメンなのにどうも彼の演技力がそうさせてしまうのか、どこか癖のある役を演じることが多いですね。そしてキム・オクビンですよ。めちゃめちゃ美人ってわけではないのですがなんなんですか?この色気。小悪魔ですよ。どんどんと変貌していくさまがすごかったです。はじめは家族から苛まれおとなしくしていたテジュがサンヒョンとの出会いにより、そして吸血鬼になってしまったことで欲望のままに人を殺していく。でもどこか憎めないんですよ。うーん、、かわいい。そしてずるい。。。
ハノイの花嫁のときとは大違い!!今回は体もはってましたしね。
シン・ハギュンいいですね~
小悪魔・・・
残酷だけど美しい・・・
「ハノイの花嫁」のときとは大違い
あれ?ソン・ガンホ、かっこいいじゃないですか?!

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