2010/02/16

COP ON A MISSION

【原題】 COP ON A MISSION 知法犯法
【邦題】 潜入黒社会
【製作】 香港 2001年
【監督】 マルコ・マク
【製作総指揮】 ン・チー・ホン
【脚本】 バッ・シーロイヤッム
【出演】 ダニエル・ウー、エリック・ツァン、クワン・サウメイ、デヴィッド・リー、ラム・シュー、トニー・ホー
【あらすじ】
しがない巡査のマイク(ダニエル・ウー)とチュン(デヴィッド・リー)は巡回中にカフェで強盗に遭遇し銃撃戦の末、犯人を射殺。
しかし、この行為が行き過ぎと判断され、マイクは停職処分を受ける。
そんな時、偶然黒社会のボスであるティン(エリック・ツァン)そしてティンの妻、ポーリーン(スーキー・クワン)と出会い、衝撃を受ける。
ある日、長官から囮捜査潜入捜査官に任命されたマイクは、ティンの悪事を暴く為、組織に潜入することになるが、しだいに黒社会に染まってゆき…。

えーっと、かなり昔に見たからちょっとうる覚えです。
確かなことはダニエル・ウーはやっぱりかっこいいということ。そしてやたら脱いでいい体をご披露していること。そしてマフィアにはやっぱりエリック・ツァンだよねってことですね。

タイトルどおり潜入捜査ものですがこれは潜入しているうちにマフィアに染まってしまう話。
しかも冒頭に結末がでているのであまりハラハラ感はありません。
こうなってしまうまでの過程が描かれております。
でもまーしかたないよねというか、まじめに警察やっていても給料なんて微々たるもの。彼女とのデートだって節約して豪華な料理なんて食べられません。ま、ダニエルほどのイケメンとデートできるだけでなんだっていいんですけど。んで、ある事件がきっかけでダニエル演じるマイクはエリック演じるティンのもとへ潜入捜査にはいる。そこでどんどんのし上がり、お金もはいり、なんだか幸薄い女(ボスの女)に惹かれていき、こっちのほうがいいんじゃないか?みたいになっていくんです。

けどやっぱり香港マフィアもの。やってることは残虐です。非情です。香港マフィアってよく人を吊るしますね。吊るした挙句ボッコボコ。最悪・・・。
そしてこの映画にでている女優さん、クワン・サウメイですか?かなり幸薄い感じですよね。ほかの映画でもみたことあるけどそこでもやっぱりなんか儚い。どこかに不幸が見え隠れ。

まー、正直作品としてはB級なのでかっこいいダニエルを満喫したいかたにオススメです。
あ、別につまらなくはないですよ。

非情・・・
残酷だけどイケメン

TOO BEAUTIFUL TO LIIE

【原題】 TOO BEAUTIFUL TO LIE
【邦題】 彼女を信じないでください
【製作】 アン・ヨンジュン、ハン・ジスン、キム・ジン
【監督】 ペ・ヒョンジュン
【脚本】 チェ・ヒデ
【撮影】 ユン・ホンシク
【美術】 イ・クナ
【音楽】 チョ・ヨンウク
【製作国】 2004年韓国映画
【出演者】 キム・ハヌル、カン・ドンウォン、ソン・ジェホ、キム・ジヨン、イ・ヨンウン
【あらすじ】
かわいい容貌、純粋な微笑、流麗な話しぶり。100%完璧な美を自慢するヨンジュ(キム・ハヌル)。しかし、彼女の本性は、詐欺で刑務所に入ったタフガール。ヨンジュは、仮釈放の審査を卓越した演技力で軽く通過する。
出所するやいなや、ヨンジュは唯一の血縁である姉への結婚祝いとして木工芸の雁を持って釜山行きの電車に乗る。
一方、忠清道のヨンガン(龍江)村の薬剤師ヒチョル(カン・ドンウォン)は、恋人にプロポーズする指輪を持って釜山に行く途中、ヨンジュと出会う。
最初の出会いからヨンジュに痴漢に間違われて死ぬほど殴られ、指輪まで盗られたヒチョル。仮釈放中であるヨンジュは、泥棒と間違われると困るため、指輪を取り返してあげようとするが、その最中に彼女のカバンとヒチョルの指輪が入れ替わってしまう。
なくしたカバンを取り戻すという一念でヨンガン村にやってきたヨンジュ。ヒチョルの家族たちは、指輪を持って現れたヨンジュをヒチョルの恋人と誤解して、彼女は結局偽フィアンセを演じてしまう。
恋人にプロポーズもできず家へ戻ったヒチョルは、ヨンジュの思いがけない詐欺に怒るが、すでに一歩遅かった。ヒチョルは、家族だけでなく村中の人々に純真な女性を捨てた破廉恥男といわれ、家から追い出される境遇となる。ヨンジュとヒチョル、真実と偽りの対決が本格的に始まる。

はー、かわいかった、カン・ドンウォン。かわいすぎ!ずるい!
こんな人が電車にのって目の前にいたらソッコー好きになっちゃうね。多分ついていってしまうのではないかと。

正直この映画みるのにすっごい迷いました。この主演のキム・ハヌルって女優さんがどうも苦手で。。。かわいいんだけどどうもひっかからない。ちょろっとyoutubeで見たときになんとなく好きになれなくて。でもカン・ドンウォンみたさで挑戦しました。
はい、面白かったです。
最初はやっぱりキム・ハヌルがやっぱりダメだったんだけどだんだんとなれたというか韓流ラブコメ特有のオーバーなリアクションが面白くなってきて夢中で見てましたね。というかカン・ドンウォンがかわいくてかわいくて。もうキム・ハヌル演じるヨンジュのウソにだまされた家族に罵られるカン・ドンウォンがいいはじけっぷりで、そりゃーもうたまりません。田舎の青年の役なので野暮ったい服装をしているんだけどあの顔にあのスタイルなのでやっぱり彼のかっこよさは隠しきれませんでしたね。

Mr.唐辛子コンテストで最初ははずかしがってたけど最後はノリノリでぎこちない振り付けで歌うところや泣きながら唐辛子をほおばる姿はもうたまりません。
ぜひご覧あれ!

Mr.唐辛子 かわいい!

2010/02/15

The Good, the Bad, the Weird

【原題】 The Good, the Bad, the Weird
【邦題】 グッド・バッド・ウィアード
【監督】 キム・ジウン
【製作】 チェ・ジェウォン、キム・ジウン
【製作総指揮】 ミッキー・リー
【脚本】 キム・ジウン、キム・ミンスク
【撮影】 イ・モゲ
【美術】 チョ・ファソン
【編集】 ナ・ギュン
【音楽】 タルバラン、チャン・ヨンギュ
【製作国】 2008年韓国映画
【出演者】 ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ウソン
【あらすじ】
さまざまな民族・人種が入り乱れ複雑に変化する混沌とした時代。とある広大な荒野を疾走する大陸横断列車が三人の男に襲われた。三人の目的は、日本軍が残した「宝の地図」。三人はお互いの正体を知らないまま、この一枚の宝の地図をめぐって、壮大な争奪戦を繰り広げる。金の為なら手段を選ばない”賞金ハンター”のパク・ドウォン【グッド】、プライドが高くて常に一番でないと気が済まない”ギャングのボス”のパク・チャンイ【バッド】、雑草のような生命力を持った”間抜けなコソ泥”のユン・テグ【ウィアード】。その三人が、地図を追い求め大陸を駆け巡る……。さらに、宝の地図を巡って日本軍まで加わり争奪戦が激化することに。果たして宝物の正体とは?地図を奪ってすべてを手にするのは誰なのか!

豪華なメンツですね。ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ウソン。四天王が揃っているわけではありませんが(四天王ではウォンビンしか興味ないので)、ウソン氏にソン・ガンホ!大好きな俳優さんですよ。この映画を知ったのがちょうど韓国映画に興味を持ち始めたころ。友人とウソン氏の「きみに微笑む雨」を見に行ったときに知り、しかもその前日までの上映というまたもや一歩遅かったという残念な結果。待ちに待ったDVDレンタル。TSUTAYA DISCASでソッコー予約。んで、届きましたよ観ましたよ。ま、正直ストーリーがめちゃめちゃ面白かったかといわれたら別にという感じ。一枚の地図をめぐって【いい奴】チョン・ウソン、【悪い奴】イ・ビョンホン、【ヘンな奴】ソン・ガンホが繰り広げる韓国版西部劇。時代背景も日本が朝鮮を統治する時代、場所も満州とかなのですべてが入り混じってるわけですよ。古い中国の街中で韓国語が飛び交い、日本軍までもがでてくる。もうお祭り騒ぎ。ストーリーよりも魅せる映画ですね、これは。なんの気負いもせず気楽にみられる娯楽映画。映像もきれいだし、ソン・ガンホはいい味だしてるし、イ・ビョンホンはブラックジャックみたいだし、おまけに脱いでいい身体を相変わらずみせてるし、チョン・ウソンは文句なしにかっこいいしで観て損は無いですよ。
この映画はたぶんウソン氏をどれだけかっこよく見せるかがテーマだったんじゃないかってくらいウソン氏がかっこいいです。彼はすごいイケメンってわけでなく、男くさい大人の雰囲気系だと思うんですよ。もちろんお顔も整っておられますよ。あの荒野の中、ウエスタンハットをかぶり馬に乗り、銃を撃ちまくる姿はもう大変。町でのアクションシーンでロープにつかまり銃を撃つシーンがあるんですが、もうさすがの一言。彼は今回この映画で一度もスタントを使わずすべて自分で演じたそうです。手首を骨折してしまったらしいですが。
ビョンホン氏も悪い奴を上手く演じてましたよ。ちょいと「アイカムウイズザレイン」とかぶる感じでもあったけど。彼の目の表情もすごいですね。迫力あります。
そしてソン・ガンホ。いやー、いい役者ですよね。大好きです。笑いもシリアスもどちらもいける役者さん。彼が走る姿はかなり面白い!うまいな~、笑いのつぼをしってますね。

今韓国ではこのソン・ガンホとカン・ドンウォンの「義兄弟」が上映中。すごいみたい・・・。日本でぜひ上映していただきたい!
 ウソン氏がどれだけかっこいいかがわかります。

The Perfect Couple

【原題】 최강 로맨스
【邦題】 最強ロマンス
【監督】 キム・ジョンウ
【脚本】 イ・ジョンソプ,トン・ヒソン,ホン・ユンジョン
【出演者】 イ・ドンウク、ヒョニョン
【あらすじ】
俊秀な容貌、優れた射撃実力、最高の武術実力まで取り揃え、正義感も透徹な刑事カン・ジェヒョク(イ・ドンウク)。
そして、筆が世の中を変えると信じる熱血記者精神を持ったチェ・スジン(ヒョニョン)。
二人は、スリを追ったジェヒョクが路上でおでんを食べていたスジンと衝突。スジンが食べていたおでんの串がジェヒョクの脇腹に刺さってしまったから一大事。この事故が記事になり、生涯最大の恥をかいたジェヒョクは、スジンを指名手配すると怒り爆発。
しかし、ジェヒョクとの衝突で車はレッカーされ、鼻血まで流したスジンは、衝突の責任はジェヒョクにあるといって譲らない。その上、強力班刑事たちの活躍像を描く企画プログラム<最強報告書>を引き受けることになってしまったジェヒョクとスジン。仕方なく毎日顔を突き合わせねばならなくなったジェヒョクとスジンは、より一層熱いバトルを繰り広げる。

取り急ぎ、イ・ドンウクの魅力はこちら
魅力あふれすぎ。。。

ドンウク氏、イケメン決定。
でも一歩遅かった・・・彼は現在兵役中。復帰が楽しみです。
実はこの手のストーリーは苦手です。けど友人のすすめもあり、ちょいマフィアっぽい要素もあるということで観てみることに。いやー、参りました。お美しいお顔に身長184cm、合気道で鍛えられた身体、長めのちょいくせのある髪、、、完璧。ノックアウト。
正直ストーリーはもう盛りだくさんすぎてどうでもいい。ラブコメとサスペンスがごっちゃになってこれどっちかでよかったんじゃないかと思うくらい。大騒ぎですよ。
しかもこの女優さんの声がアニメ声でちょいイライラさせるし、でも顔は坂井真紀そっくり。かわいい。そしてぶっ飛んでる。韓国の女性はこんなにも実際強いのでしょうか?映画をみているとわりとみんな強気ですよね?
これドンウク氏くらいのイケメンじゃないと観れないですよ。というかもうドンウク氏しかみてませんでした。おでんの串がささっても、先端恐怖症でガクブルになってもイケメン。特にクラブに潜入捜査に行ったシーンのドンウク氏のかっこよさったら!ありゃ惚れますよ。10年以上クラブに行ってますがあんなイケメンみたことない。(※あたりまえ。彼はスター)あんなのいたらずっと釘付けですよ。

ドンウク氏のパートナーの人、シルミドで最後裏切るすごい嫌な役をやった人ですね。でもこの映画ではすごくいい人。怪我してばっかり。

ドンウク氏はドラマが多いですね。うーん、ドラマはなー、長いからなかなか手をつけられないんですよ。。。早く復帰していろんな映画に出ていただきたいです。
イケメン・・・。特に横顔がお美しい・・・。

2010/02/08

Mother

【原題】 Mother 마더
【邦題】 母なる証明
【監督・原案】 ポン・ジュノ
【エグゼクティブプロデューサー】 ミッキー・リー
【プロデューサー】 ソウ・ウォシク、パク・テジョン
【脚本】 パク・ウンギョ、ポン・ジュノ
【撮影】 ホン・クンピョ
【製作国】 2009年韓国映画
【出演】 キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ、ユン・ジェムン、チョン・ミソン
【あらすじ】
とある静かな町。漢方薬店で働く母(キム・ヘジャ)は、一人息子のトジュン(ウォンビン)と2人暮らし。純粋無垢なトジュンの存在は、この上ない彼女の幸せだった。ある日、トジュンが猛スピードの車にはねられる。幸い軽傷で済んだトジュンは、友人のジンテとともに逃げた車を追いかけ、乗っていた男たちを襲う。ある日、ジンテに待ち合わせをすっぽかされたトジュンが酔って歩いていると、1人の女子高生に出会う。声を掛けるトジュンだったが、返事の代わりに石が飛んでくるのだった。翌朝。ビルの屋上でその女子高生の無残な遺体が発見される。数年ぶりの殺人事件にいきり立つ警察は、大規模な捜査を展開。数日後、トジュンが名前を書いたゴルフボールが現場に落ちていたことから、容疑者として逮捕されてしまう。必死に弁明するトジュンだったが、早期解決を狙う警察によって、犯人にされてしまう。母も息子の無実を警察に訴えるが、全く相手にされない。やむなく母は、自分で真相を突き止めることを決意。まず疑ったのは、事件当夜トジュンが会い損ねたジンテ。トジュンのゴルフボールの件は彼も知っていたからだ。ジンテの留守宅に忍び込み、怪しいゴルフクラブを警察に届ける。だが、それは凶器ではなく、却ってジンテとの関係を悪化させてしまう。だが、ジンテとの会話で事件についての疑問が生じる。死体を隠すなら埋めるのが普通だが、女子高生の遺体は、これ見よがしに屋上に置かれていた。しかも、彼女には以前から色々な噂があった。彼女を調べる必要があるのではないか?土砂降りの雨の中、遺体発見現場へ走り出す母。そこは町中が一望でき、遺体を隠すには目立ちすぎる場所だった。息子を救うべく、母は1人で走り出す……。

さすがポン・ジュノ監督でございます。傑作です。ポン・ジュノワールド全開。
「吠える犬は噛まない」「殺人の追憶」「グエムル -漢江の怪物-」と彼の作品は観てきましたが、いちばん見ごたえがあったかも。ん?殺人の追憶とはるかな・・・いや、ウォンビンの隠し切れないかっこよさでこちらに軍配があがったかな。
オープニングから「いったい何?!」というようなキム・ヘジャ演じる母が草原で踊るシーンから始まり、不気味さとシュールさを表現。ザクザクと薬草を切る音、ウォンビン演じる息子トジュンを見つめる狂気すら感じる母の視線。こりゃどうなる?!と思っていたとたんにキューと過ぎるウォンビンが犬とたわむれホッとするのもつかの間、そんなウォンビンが車にはねられる。それを狂ったように叫ぶ母。。。冒頭10分程度でこれですよ。
そこから小さな田舎町で殺人事件がおこり容疑者としてトジュンがつかまり、息子の無実を晴らすため母が必死(狂気)になって駆け回るんです。

この映画、実に小道具が効いてる。母の針の小箱、ゴルフボール、携帯電話、廃品回収等々。スルーしちゃいけません。すべてに意味がありますから。途中寝たりしたらもうアウト。
そしてポン・ジュノ映画特有の美しい風景、そんな風景が夜になるといっぺんして不気味な風景になり、それに追い討ちをかけるような雨。そんな緊張感のなかシュールな笑い。果たしてここは笑うべきなのか恐怖なのかだんだんわからなくなる。はー、疲れる。

「母の愛」がこの映画のテーマだと思うんだけど、ほんとその愛が凄まじい。ただこの愛は単に一人息子を愛しているってだけではない。母は息子に大きな負い目がある。だからこそここまで息子のためにやりすぎだろってくらい息子の無実を晴らすために必死になったのかなと。
でもほんとにポン・ジュノって容赦ない。人間の闇というか影というか本質をえぐりだし、それを「貧困」という避けられない状況で映し出す。黒が白に、白が黒に、弱者ゆえ真実さえも真実ではなくなる。苛立ちさえも覚える覆せない真実。あー、こわ!

でもですよ!この映画、ウォンビンじゃないと成功しなかったのでは?!彼がスターだからではなくてね。もちろんスターですよ。はい。そうでなくて、この純粋無垢!?なトジュンを演じるのはイケメンにして映画にもでてくる「小鹿のような瞳、彼の瞳は芸術品」だからこそですよ。
イケメンなのにすっとぼけた表情でキュートさ爆発させ女子のハートをつかみまくり、でも時にみせる不気味な表情。これはウォンビンしか出来ないでしょう。
あんなにもダサい服に髪型をしているのにイケメンを隠し切れず、全身が写ったときのスタイルの良さ、足の長さ、脱いだときの肉体、はい完璧。
小鹿の瞳
ダサい服着てるはずなんですが・・・なんでこんなにかっこいいんですか?
どんなかっこしてもどんな髪型にしても彼のかっこよさは隠し切れません。

CHUNGKING EXPRESS

【原題】 重慶森林/CHUNGKING EXPRESS
【邦題】 恋する惑星
【製作総指揮】 チャン・イーチェン
【製作】 ジェフ・ラウ
【監督・脚本】 ウォン・カーウァイ
【撮影】 クリストファー・ドイル、アンドリュー・ラウ
【美術】 ウィリアム・チョン
【音楽】 フランキー・チャン、ローエル・A・ガルシア
【製作国】 1994年香港映画
【出演者】 トニー・レオン、フェイ・ウォン、ブリジット・リン、金城武、チャウ・カーリン
【あらすじ】
「雑踏ですれ違う見知らぬ人の中に、将来の恋人がいるかもしれない。」幻想的な音楽とクールなモノローグ。猥雑なエネルギーの充満する香港の雑踏を、一発の銃声が切り裂く。極彩色のネオンの中を疾走する金髪サングラスの女。57時間後、彼は被女に恋をする。
ここは香港スノッブの溜まり場、蘭桂坊(ランカイフォン)。ハンバーガー・ショップで働くちょっと変わった女の子フェイ。毎晩夜食を買いにくる警官663。彼にはスチュワーデスの恋人がいる。でもその恋も、目的地を見失って失速しはじめている。6時間後、彼女は彼に恋をする。

この映画をきっかけに香港映画のイメージが変わった人、多いんじゃないでしょうか?そして香港に行きたいと思った人、たくさんいるのでは?!
ちょうど私と同世代のオリーブ少女、渋谷系を通ってきた人は必ずこの映画はみてきたはず。もちろん私も友人もそのひとり。こんなにもスタイリッシュでポップな映画、衝撃をうけましたね。これ1994年制作。でも今みてもまったく古さを感じさせない。衣装をみるとそれなりですが。
ウォンカーワイの叙情的な台詞、ウィリアムチャンのポップな衣装そしてセンスのよい色彩、ドイルの独特な映像の長回しの映像。完璧。香港の街をあんなにもオシャレに映した映画はこれが始めてじゃないでしょうかね。
そしてウォンカーワイはほんとにロマンティストですね。女子にはグッときてしまう台詞が満載です。
「その時彼女との距離は0.1ミリ。57時間後、僕は彼女に恋をした。」
「その時ふたりの距離は0.1ミリ。6時間後、彼女は別の男に恋をした。」
ポケベルの伝言メモのパスワード「一万年愛す」
「この記憶の缶詰に期限がないといい あっても一万年ならいいが」
「失恋すると僕はジョギングする
体の水分を蒸発させ 涙が出ないようにするためだ」
「タオルが泣くのを見てうれしかった 本質は前と同じ多感なタオルだ」
「部屋が泣き出すと始末に終えない」
「永遠に醒めない夢もある」
「YOUR PLACE CANCELLED」(トニーが彼女から渡された手紙の文章)
等など。。。
どんだけだよウォンカーワイ!!もうやられました。

そしてこの映画、俳優人がいいですね。スター好きのウォンカーワイ。この映画でブレイクしたのは金城武とフェイウォン。トニーとブリジットリンは以前から有名でしたからね。
私もこの映画で金城武とフェイウォンを知りました。金城さまが「もっしもーし、当ててみな、ピンポ~ン!当ったり~!」って日本語で話した瞬間、「え、この人だれ?!」って驚きましたよ。
まだ若く初々しさがのこる金城さま、グレタガルボを髣髴させるブリジットリン。ベリーショートがめちゃめちゃキュートなフェイウォン。ブリーフがやはり似合うトニーレオン。最高です。
トニーはほんと若くてかわいい。そしてかっこいい。部屋でぬいぐるみに話しかけるシーンなんてもう大変です。
よくよくみるとこの映画のトニーとフェイの話はストーカーみたいなもの。やりすぎだろ!?って思いますがフェイが演じるとすべてがキュート。
音楽もいいですね。頭の中にカリフォルニアドリーミングが流れっぱなしになります。サントラほしいです。でも近くのBOOKOFFにないんです。

ちなみに私と友人はこの映画の舞台になった重慶マンション、ヒルサイドエスカレーター、midnightexpressがあった場所に行ってきましたよ。
 か・かわいい・・・!!