2009/12/22

HERO


【原題】 英雄
【製作】 ビル・コン
【監督】 チャン・イーモウ
【脚本】 リー・フェン チャン・イーモウ
【撮影】 クリストファー・ドイル
【アクション監督】 チン・シウトン
【衣装デザイン】 ワダエミ
【音楽】 タン・ドゥン
【出演】 ジェット・リー トニー・レオン マギー・チャン チャン・ツィイー ドニー・イェン チェン・ダオミン
【あらすじ】
 紀元前二百年、戦乱の中国。秦王は近隣六国に攻め入り、中国統一に向けて着実に歩みつつあった。そんな彼が唯一恐れたのは暗殺者の存在。中でも槍の名手“長空”、剣の使い手“残剣”、“飛雪”の三人は強敵だ。秦王は如何なる者にも百歩以内の距離での謁見を許さなかった。左記の三人を討ち取った功労者を除いては・・・
 “無名”と名乗るこの男は、長空を討ち取った褒章として王への三十歩の距離での謁見を許された。彼の口から語られる長空との決闘の物語に秦王はいたく感心された。そしてそこに届けられる残剣と飛雪の剣。
 「残剣と飛雪を討ち取った者には王への十歩の距離での謁見を許す!」、臣下の読み上げるのに合わせて無名は秦王まで十歩の距離に近付く。
 「如何にしてこの二人を討ち取ったのだ?」、秦王の問いに対して無名は語り出す。残剣への飛雪の愛憎の念を利用して彼を殺させた事、そして心の乱れた飛雪を決闘で討った事。しかし秦王はそんな彼の話に矛盾を感じはじめていた。
 「奴らがお前に敗れたのは、お前を信頼したからに他ならない。なぜならお前が暗殺者だからだ! そして奴らが命を捧げてまでお前に任務を託したのは、お前が誰にも真似のできない必殺の技を身につけているからだ!」
 その技とは「十歩必殺」、無名が十年を懸けて編み出した必殺の剣法である。遂に無名は真実を語りはじめる・・・

チャン・イーモウ監督という人はすごいですね。アクション映画が彼が作るとこんなにも美しい映画になってしまうなんて。さすがです。
アクション、映像、音楽どれをとってもすばらしい。
 まずアクション。チャン・イーモウ監督はアクション映画を撮ったことがなかったのでアクション監督が別にいます。チン・シウトン監督。彼は名作「チャイニーズゴーストストーリー」の監督です。あとは「少林サッカー」「ウォーロード」のアクション監督などもしている人。この映画はアクション俳優と呼ばれる人はジェット・リーとドニー・イェンの二人だけ。あとの俳優はアクション俳優ではないのですが全てのアクションシーンがすばらしかった。多分、監督のおかげでしょう。
前半にでてくるジェット・リーとドニー・イェンのシーンは本家のお二人、さすがの一言。そのほかにもマギー・チャンとチャン・ツィイーのシーンもとても美しかったし、チェン・ダオミンとトニー・レオンのシーンもなかなかのもの。
 次に音楽。さすがタン・ドゥンです。彼は中国を代表する作曲家。映画音楽では「グリーンディスティニー」も担当してますね。この映画では日本の和太鼓なども使用しておりました。アクションシーンにはより迫力・スピード・緊張感を、美しい景色により深みをそして情感を与えていました。はい。
 そして映像。またしてもやられました、クリストファー・ドイル!こういう武侠ものも彼の手にかかるとこんなにもすばらしい映像になるのかと。中国の壮大なスケールの自然、四季の美しさ、景色と衣装のコントラストなどなどさすがの一言。この映画の一番の見所は映像の美しさだと思うんですよ。色がほんとにすばらしい。赤・緑・青・白と4色をそれぞれ4つの話しに使用しているのですが、どのシーンもほんとに美しいです。一番美しいと思ったのは赤のシーン。赤い衣装を着たマギーとチャン・ツィイーが一面黄色の銀杏のシーンで戦うところ。赤と黄色のコントラストがほんとに美しかった。。。緑のシーンで、チェン・ダオミンとトニーが戦うところもきれいだったな。黒い城内で緑の布が落ちてくるところは印象的。※そのシーンのトニーのかっこよさも印象的♥
 あ、あと衣装ですね。はい、ジャパン代表ワダ・エミさんです。彼女の衣装はいろんな映画でみましたが細かいですね~。ほんと繊細です。そしてやはり美しい。素材感、ディティール、動くことによってゆれるシルエット。同じ赤の衣装でも俳優によって全て違う赤を使用しているんだとか。それは全部の色についても同様。黒もジェット・リーの黒とそのほかの軍隊の衣装の黒は全て違う黒。微妙に違うんだとか。こだわってますね~。

あ、ストーリー?もちろん面白かったですよ。DVDが出た当時に実は一度観ていてそのときはあまりよく理解していなかったんです。でも去年あたり、再度見直してみたら、あー、なるほどという感じ。要は、ジェット・リーがついたうその話と、チェン・ダオミンが推測した話、そして真実の話を映像にしているってことです。はじめは何でこんなに何度もトニーは死ぬの?って思った程。
昔観たときはジェット・リーがかっこいいと思っていてそれでこれを借りたんです。なので当時はトニーにぜんぜん注目せず、「ジェット・リーかっこいい」なーんて気持ちで観てました。今思うとなぜ?!私の中でジェット・リーは市原悦子にしかみえません。そしてあんなにもかっこいいトニーを見逃すなんて当時の私を説教したいくらい。もうトニーがかっこよすぎです。ヒゲロンゲでもかっこいい。多分トニーの映画で私が一番かっこいいと思うビジュアルはこの映画です。特に一番したの写真に注目。この顔!文句なし!







ヒゲロンゲもかっこいい。。。ため息出ちゃう。。。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿