2009/12/27

Expect the Unexpect


【原題】 非常突然 Expect the Unexpect
【邦題】 デッドポイント 黒社会捜査線
【製作年】 1998年
【製作国】 香港
【監督】 パトリック・ヤウ
【脚本】 ヤウ・ナイホイ
【出演】 ラウ・チンワン サイモン・ヤム ヨーヨー・モン ラム・シュ
【あらすじ】
香港、降りしきる雨の日。
カフェの店長マンディ(ヨーヨー・モン)は、テレビニュースで取材を受けている特捜の警部ケン(サイモン・ヤム)を見つめていた。
そこへガラの悪い3人の男がやってきて、マンディは不愉快な顔をする。以前からマンディに卑猥な言葉などでちょっかいを出していたのだ。
一方、向かいの宝石店で3人組の強盗が押し入るが、強固なショーケースを割ることができず、警官が来たために逃走する。強盗の1人(ラム・シュー)は、近くにあったアパートのビルに逃げ込み、警官隊が集結して包囲を開始していた。
カフェにいたリーダー格の男はそれを見て、携帯電話で連絡を取っていた。その相手はアパートの一室で寝ていた男への連絡で、部屋には裸で縛られた女性2人が横たわっていたのだ。
部屋を確認してまわる警官に発砲した男は、銃撃戦の末に負傷して逮捕される。カフェの3人は男を奪還するために堂々と現場で銃を撃ち、逃走していった。
特捜のケン達が駆けつけ、遅れてやってきたケンの同僚で友人のサム刑事(ラウ・チンワン)は、停止されていたエレベーターに乗り込み、そこで妙な音を耳にするが…。

いやー、最後が!そりゃないよ!って感じです。確かに、DVDジャケットに「神に見放されたこの街に、非情の銃声がこだまする」ってありますもんね。。。確かに神に見放されてるよ。救われないわ~、ほんとに。
これはノワールとちょびっとラブストーリーがはいったストーリー。毎日命をはった刑事たちも恋愛する時間も大事なんです!普通の人間なんです!って感じ。ある強盗事件の犯人が逃げた先のマンションに別の犯罪を犯している犯人が潜伏していて偶然みつかってしまい、二つの事件が同時に進行してしまうんですが、あれ?どっかでこんなようなストーリーの映画があったような・・・。あ、同じジョニー・トゥ監督の「ブレイキングニュース」だ。監督~、おんなじ手法はやめましょうよ。でもその後のストーリーはまったく違うからいいか。
エリート警部のサイモン・ヤム演じるケンと同僚のちょっとすっとぼけているサム刑事。一見ケンのほうがやり手なんだけど実はサムのほうが機転がきき、偶然?!犯人を捕らえたり、口を割らなかった犯人から自供させたりしちゃうんです。また、女性に対しても同様でね。。ま、よくあるパターンですね。そう、この映画よくあるパターンがかなりあるんですが、それになれてしまったところでガツーンと裏切られます。「え?!マジで?!」という風に。もちろんアクションシーンも見ごたえあるし、緊張感もあるのでさすがジョニー・トゥ監督作品です。ハラハラドキドキの中にちょっぴり抜け間のあるラブストーリー、かなりベタですがなんだかそれぞれの刑事たちがとてもかわいく見えます。

以前このブログで私はラウ・チンワンが苦手と書きました。けどだんだん彼の作品をみていると苦手さがなくなりました。むしろいいんじゃないかと。迫力のあるシーンもギャグなシーンもお見事です。相変わらず顔はこわいけど。。。
そしてサイモン・ヤム。渋いですね。ジョニー・トゥ監督作品の常連さん。黒社会にぴったりな風貌ですからね。だってこの迫力!刑事もマフィアもどっちも演じられます。この映画ではエリート警部、エレクションでは黒社会のトップ、PTUでもPTUのリーダーを演じでました。いやーそれにしても渋くてかっこいい。黒いトレンチコート姿がたまりません。スタイルもいいし。調べてみたら昔モデルもやってたことがあるとか。なるほど。納得です。
あ、あとマフィア系の名わき役、ラム・シューもバッチリでてます。





黒のトレンチコートの似合うサイモン・ヤム。渋いです。


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